大相撲の大関貴景勝(常盤山)が名古屋場所(9日初日、ドルフィンズアリーナ)を休場することが7日、決まった。日本相撲協会に「両膝半月板損傷により、7月6日から約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出した。休場は春場所以来通算10度目。

 貴景勝は綱とりをかけた春場所で左膝を負傷して途中休場。回復途上で強行出場したかど番の夏場所は、8勝7敗で辛くも勝ち越していた。

 師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、貴景勝は夏場所中よりは回復したものの、今場所前はまだ相撲をとる稽古ができていない状態。「稽古場で1番も相撲をとれないで、本場所ではまず勝てない。無理させないで今場所は休んだ方がいいんじゃないかということで、休場させた」と説明した。同親方から6日夜に休場を打診。本人も少し残念そうながら穏やかな表情で「わかりました」と了承したという。

 再出場はしない方針で、秋場所は7度目のかど番となる。常盤山親方は「1場所完全に休んで治療に集中して、時間も必要ですから。元に近い状態に少しでも戻ってくれたら、来場所はお客さんの喜ぶ貴景勝らしい相撲がとれるんじゃないかな」と回復に期待を込めた。

デイリースポーツ
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