俳優・佐藤二朗が「王様のブランチ」の若い女性リポーターに「失礼なことを思っていた自分が恥ずかしい」こんな大人でも大丈夫?
2023/07/02 16:00 AERA dot./筆者:佐藤二朗

https://dot.asahi.com/dot/2023063000100.html?page=1

個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は「専職ではないリポーター」について。

*  *  *
 いやー。

全国放送のテレビ画面の中で、美味しそうにビールを呑み、赤ら顔で本気で徐々に呂律(ろれつ)が回らなくなっていく中年おじさんを垣間見るというのは、なかなかに風情がありますな。

 そんなことを言ってる場合ではない。

 完全にひとごとのように言ってるが、俺だ。俺のことだ。先日放送された「鶴瓶の家族に乾杯」でのことだ。

 見逃した方もおいでだろう。俺としては見逃してくれと言いたいところだが、要するにアレだね、楽しくなっちゃったのね僕。第2の故郷とも言える長野県は松本(大学時代の4年間を過ごしました)で、なんかもう、おじさん、本気で楽しくなっちゃったのね。要するにおじさん、浮かれちゃったのね。おじさんさ、基本いつも浮かれてるからさ、地方ロケでさらに浮かれて、なんだろう、もう、ほぼ、飛んでた。空を。空を飛んでたの僕。フライングスカイしてたの。ピーターパンになったの。ピーターパンは大人になりきれないのに、おやきをツマミにビールを何杯も呑んじゃったの。めっちゃ美味しかった。そんで、カメラとかどうでもよくなっちゃったの。俺が楽しけりゃいいやって。イエーイつって。ドーンつって。これ、ホントにテレビで放送するんかいなつって。おい、もう、スタッフも仕事やめれつって。仕事やめて一緒に呑もうぜつって。

 ちょ、やめよう。ホントに怒られる。全国の皆さまに怒られるより、妻(いわゆるマーツー)に怒られる方が怖い俺だ。このコラムをマーツーが読まんとも限らん。これ以上はやめます。

(以下略。詳細は上記ホームページから参照ください)