Jリーグが27日に理事会を開催し、野々村芳和チェアマンがシーズン移行の検討について現状を説明した。

 秋春制への移行については現在、フットボール分科会、降雪地域分科会、事業マーケティング分科会、経営管理分科会と4つの分科会を立ち上げて議論を行っている。具体的な試合日程のシミュレーションにも着手し、今後は各種影響について統合的な整理を行った上で、賛否を踏まえた議論を8、9月頃に開始する見込みだ。
 
 理事会後に会見した野々村チェアマンは、移行に関する理解を幅広い層に深めていくことに意欲を示した。「雪の中でやる試合が出てくるんじゃないかとか、今までと同じところで試合をすることも考えている中で、冬にサッカーをしなきゃいけないんじゃないかと思っている人が、メディアの人とかサッカーの近くにいる人も、そう思っているんだと(各地域に)行って話してみて実感した」。Jリーグが検討している内容について、ファンやメディアなどに周知されていない現状を指摘した。

 今後はよりコミュニケーションをとる方針を強調。「雪国とか降雪地帯のクラブにかぎらず、多くの疑問があったりするところ、しっかりと情報を届けられていないところには行って話をしたほうがいいと思っている。引き続きいろんなところに行って、実際はこうですよと。現地でサポーターと話をすることも、まったく問題ない。そうした機会は、この件に関しても同じようにやったほうがいいと思っている」

 Jリーグは丁寧に議論を尽くしていく構えだ。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/267818