東山紀之主演ドラマ『刑事7人』9年目でほぼ全員に“卒業”フラグが立つ、異例のはじまり
6/11(日) 20:30 オリコン
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『刑事7人』シーズン9がスタート、人生の岐路に立つ新専従捜査班のメンバー(C)テレビ朝日
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 俳優の東山紀之が主演するテレビ朝日系ドラマ『刑事7人』のSeason9が今月7日にスタートした。2015年7月にシーズン1がスタートしてから、“夏ドラマ”として8シーズン放送されてきたが、今シーズンは1ヶ月前倒し。しかも初回から東山演じる主人公・天樹悠を含め、レギュラーメンバーのほぼ全員に“卒業”フラグが立つ、異例のはじまりとなった。

 Season9・第1話は通算77話目。この間、Season2から青山新(塚本高史)が加わり、途中で永沢圭太(鈴木浩介)が殉職。Season3のラストで山下巧(片岡愛之助)が逮捕され、その責任をとって沙村康介(高嶋政宏※高=はしごだか)が異動となった。Season4で海老沢芳樹(田辺誠一)と野々村拓海(白洲迅)が加入し、Season8の1話で水田環(倉科カナ)がFBIに研修に行くことになり、代わりに坂下路敏(小瀧望)が加入。“7人”の中身も変化してきた。シーズン1から不動のレギュラーは東山と、新専従捜査班班長・片桐正敏役の吉田鋼太郎、天樹の亡くなった妻の父親でもある法医学の権威・堂本俊太郎役の北大路欣也の3人。

 初回は、天樹が突然はじめた日記に「刑事を辞めようと思っている」と記すシーンから始まり、健康診断で「要再検査」となった「体のこと」や、このまま刑事を続けていく人生でいいのかと「キャリア」について考える、50代の等身大の姿を打ち出してきた。

 人生の岐路に立っているのは、海老沢も一緒だ。堂本教授に相談する場面があった。青山も海外に飛び立っていった水田の影響を受け、英会話の勉強を始めたよう。自ら希望して専従捜査班に配属されたキャリア組の路敏には、出世コースの内閣情報調査室への出向話が浮上した。

 そして、動画共有サービスで「ポリス浄化ぁ」を名乗り、警察官の不祥事を暴露をする者が現れると、監察はなぜか片桐の関与を疑い、野々村に内偵を命じるのだった。野々村は片桐の不審な動きが気になって、葛藤を抱えることになる。

 Season9の放送決定の際、東山も「社会って、常に同じではない。置かれている状況が変わったり、考え方が変わったり…。そういうものが凝縮されたシーズンになればいいなと思っています。変化していく――。それが継続していくものの1つの面白さだと考えています」と、コメントをしていた。

 それにしても、初回の最後は、天樹の「いままで揺るぎなかった7人が、根本から瓦解(※)する」というモノローグで締めくくられ、まったくもって穏やかではない(※がかい=物事の一部の崩れから全体の組織がこわれてしまうこと)。

■のちのちイッキ見したくなりそうな犯罪捜査ドラマ

 そして、もう一つ、『刑事7人』はこれまではおおむね1話完結型で毎回違う事件を描いてきた。しかし、今シーズンはのちのち全話をイッキ見したくなるような、ひと続きの壮大な犯罪捜査ドラマになりそうなのだ。初回は伏線だらけで、 1つの事件が別の事件を生み、次も、次もと負の連鎖を予感させる。

 冒頭で描かれるのは、10年前に3つの強殺事件を起こし、5人の命を奪った死刑囚・鶴見達男(柳憂怜)に対する刑の執行。鶴見は、死の直前に手記を書き残す。そこには、一部の犯罪を否定する供述が記されていた。それは“誰か”にとっての“不都合な真実”になることは容易に想像できる。鶴見はどういうつもりで書いたのか。書き残したものが自分の死後どうなるのか、というところまで考えていたのか。鶴見が残した手記がどのように物語に影響していくのか、見届けたくなる。

 そして、シーズン9の1人目の被害者は、「ポリス浄化ぁ」のターゲットとなり、過去の不祥事を暴露されるのと時を同じくして殺害された、元警察官の下松譲(宮川一朗太)。鶴見から3つ目の事件として、江戸川区の飲食店で起きた放火殺人事件の自供を引き出した警察官だった。

 10年前に解決し、刑の執行も終わった事件がどう絡んでくるのか。

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)