伊集院光:都合のいい時だけ、「元々、落語家です」とか、「楽太郎の弟子でした」
みたいのを使いたくないから、一切、もう完全に落語家時代は封印するわけ。

千原ジュニア:ああ、そうなんですか。

伊集院光:で、そうなった時に談春さんと志らくさんが「なんだ?アイツ」ってなって。
ニッポン放送に、談春さんと志らくさんが、ちょっと売れて出入りするようになった
時に、「アイツ、楽大だよな」って。一度だけ共演することになってその時に、
「申し訳ないけど、落語家だったことを伏せてじゃないと仕事受けられない」って
言ったのが、あの二人の若い頃だから、カチンときたらしくて。

千原ジュニア:へぇ。

伊集院光:本番中に「テメェいい加減にしろ!この野郎」って始まるのよ。
で、俺も受け答えが下手で、「お前、落語家やってたじゃねぇか!」
って本番で言われても焦ってるから。「落語?それ食えるんですか?」って。
そしたら当時さ、2ちゃんねるとかないじゃん、ネットがないから。
唯一、「噂の真相」って、キツいゴシップ誌。ガーシーで一冊できてる感じ。

千原ジュニア:下品なね(笑)

伊集院光:そしたら、そのくだりを志らくさんの兄弟子が、そこに
連載を持ってて。「落語家だったことを隠して活動をしている。
落語の美味しいところは全部取ったくせに、テレビタレントになって、
ラジオタレントにっていう奴がいる」って叩かれ方をして。

千原ジュニア:へぇ。

伊集院光:ネットワークの規模が小さいから、色んなことがあったなぁ。