5/19(金) 6:56配信

日刊ゲンダイDIGITAL

《知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした》

 ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏(享年87)によるタレントへの性加害問題について、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は、動画と書面で見解を公表した。

藤島ジュリー景子社長に“元金八女優”の過去…ジャニーズ最大の難局を乗り切れるか

「深くお詫び申し上げる」と被害を訴える元タレントたちに謝罪したが、騒動が沈静化するどころか、同事務所への風当たりがますます強まっている印象だ。

 英公共放送BBCのドキュメンタリー「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」の放送からおよそ2カ月。被害に遭った元タレントたちの告白、ジュリー社長の見解表明で、これまで沈黙してきた大手メディアが次々にこの件を報じるようになった。

(中略)

 2004年に「週刊文春」に対する名誉棄損裁判で、ジャニー氏の性加害(裁判ではセクハラ)と認定されて以降のジャニーズ事務所の対応について、当時すでに幹部だったジュリー社長は「知らなかった」と答え、ジャニー氏と母親のメリー喜多川氏の2人が会社運営を掌握していたことをその理由にあげている。

■元タレントたちの訴えを無視してきたメディア

 ジャニー氏の性加害の事実認定に関しても明言を避けたジュリー社長。

「ジャニーズ事務所の実権を握っていたのは、ジュリー社長の母親で“女帝”と呼ばれていたメリーさん。ジャニーさんの仕事はタレントのプロモーションが大半のため、実務には一切タッチしていなかった。メリーさんはジュリーさんを後継者にするために、1997年にジャニーズのレコード会社『ジャニーズ・エンタテイメント』を設立し、ジュリーさんを初代社長に就任させて、二人三脚で事務所を支えてきた。ジャニーさんの性癖をジュリーさんがまったく知らないはずはない」(大手レコード会社元役員)

 筆者は97年8月に「ジャニーズ帝国崩壊」(鹿砦社刊)を出版。現在、取り沙汰されているジャニー氏の少年愛を含め、さまざまな問題を取り上げた。しかし当時、この件を大手マスコミが取り上げることはなく、ことごとく抹殺されてきた。

「週刊文春」(2023年5月25日号)の記事〈ジュリー社長「知らなかった」に疑義 最側近のジャニーズ副社長がジャニー氏“性加害裁判”の証言台に立っていた〉で名前があがる、当時ジャニーズの広報担当だった白波瀬傑現副社長のメディア操縦の巧みさは、芸能メディア周辺ではつとに有名だ。

「後継者のジュリーさんを陰ながら支えてきたのが、現副社長の白波瀬さん」と話す前出の大手レコード会社元役員は、責任の一端はメディアにもあると指摘する。

「これまで、文春報道だけでなく、フォーリーブスの故・北公次さんを始め、何人もの元ジャニーズのタレントがジャニーさんから受けた性被害を告発する本を出版するたびに、ジャニーズはマスコミに“やらないでくれ”と圧力をかけてきた。メディアの人間は日頃から、接待やカレンダー販売の権利を受けたりしている関係で、ジャニーズに都合の悪い話に関してその多くが筆を折ってきた」

 以前の話になるが、某スポーツ紙の元芸能デスクは、「ジャニーズから連日のように飲みに誘われて接待される。これでは体がもたないよ」と、筆者に嬉しそうに語っていた。また、某女性週刊誌の編集者が、「東京ドームで開催されたジャニーズのコンサートに招待されたら、VIPルームで酒も飲み放題。ジャニーズのスキャンダルは書けません」と自慢げに語っていたことを思い出す。

■これで事態を収束させてはいけない

 大手新聞社系の週刊誌も売れ行きを左右する表紙やインタビューでジャニーズのタレントを頻繁に起用。大手出版社は人気グループのカレンダーを発売している関係から、自社の週刊誌でタブーに触れることを避けてきた。

全文はソースでご確認ください

https://news.yahoo.co.jp/articles/2115c0203fc53f66173c5aa2d3d5f6655cac4045