5/14(日) 21:55配信 読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/da40a6f0267582f0d85c6d94a2fb8f1014621ca6

 プロ野球・埼玉西武ライオンズの2023年3月期決算は、最終利益が15億1000万円(前期は4億4200万円の赤字)と3年ぶりの黒字転換を果たした。観客動員数が前期から倍増し、大物アーティストらによる球場のコンサート利用も増えたことで、10年ぶりのリーグ優勝を果たした19年3月期の過去最高益(15億9900万円)に迫る好決算となった。

 昨季のプロ野球は、新型コロナウイルスの感染防止のための入場制限が撤廃され、西武の観客動員数は121万2233人と、前年の62万346人から倍増した。ビールや食品の球場販売も、コロナ禍の落ち込みから回復した。

 また、球場に高性能の監視カメラを配備したことで、警備委託費が軽減された。

 昨年9月に米国の歌手レディー・ガガさんの公演が開かれるなど、球場のコンサート利用は前期比8回増の14回となり、野球事業以外でも収益を拡大した。

 24年3月期は電気代などのコスト増が見込まれているが、西武は「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝の追い風もあるので、観客動員数を伸ばして売り上げ増につなげたい」としている。