◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―7中日(12日・神宮)

神宮で“岡林劇場”が開演した。初回無死二塁。高梨の低め直球を引っ張ると、打球はぐんぐん伸びて右翼席に着弾。
プロ4年目、通算818打席目で飛び出した待望のプロ初アーチに「びっくり。まさか自分が打てると思っていなかった。
去年あれだけ打席数(608)をもらって打てなかったので、すごくうれしい」と破顔した。
昨季ゴールデン・グラブ賞の守備でも魅せた。
初回、浜田の打球を右翼フェンスに激突して好捕すると、4回は右越えの打球で二塁を狙ったサンタナを好返球でアウトにした。
さらに7回はリーグトップに浮上する5個目の盗塁を成功させ、走攻守でチームの連敗を3で止めた。
刺激を受けるのが、左膝手術を乗り越えた石川昂だ。
同学年の2人は同じO型。
岡林はレモンサワーやハイボールを片手に常に陽気。
対照的に石川昂は、ノンアルコールでひたすら食べて最後ににっこり笑う。
それでも、チームを思う気持ちは同じ。練習や試合後は2人で真剣に「どうしたら勝てるか」を話し合う。
石川昂が4月20日に同じ神宮のヤクルト戦で放った347日ぶりの復帰弾に大喜びしたのも、岡林だった。 立浪監督は「あの一本は大きかった」と絶賛。昨季、セ・リーグ最多安打を手にした竜の若きヒットメーカーが、また一つ壁を破った。

5/13(土) 6:20配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1664987d435528643278582c9a5c586cf3dc933