電通に頼めよ


『電通とFIFA』光文社
  
◎内容紹介◎

七〇年代半ばまでヨーロッパ中心だったサッカー界を大きく成長させ、
そして腐敗させたアベランジェとブラッターというFIFAのドン。
その背景には、日本の総合広告代理店・電通の影があった。


感想
サッカーが巨大ビジネスになるにつれ、巨大な利権が生まれ、組織内政治や腐敗も生じてくる。
次第にアディダスが権力を掌握し、そのあおりを受けて電通は外されてしまう。
電通をもってしても、ワールドカップの単独開催は獲れなかった。
韓国支持というより「金権政治のアベランジェを終わらせる。反アベランジェであれば旗頭はなんでもいい」
という欧州の意向があった。
60億円以上という韓国側のロビー活動費に比べ、電通が用意した費用は見劣りがした。