J1神戸が6月6日にスペイン1部バルセロナとの親善試合を国立で開催することを発表したことを受け、サポーターの有志連合がクラブに対して異例の要請を行い、議論が沸騰している。
 
 同連合は12日、今回の親善試合に関する一連のクラブの対応に不満を表明。公式サイトで異例の要請を行った。

「天皇杯の日程変更やホーム外である東京開催問題、および優勝を目指すリーグ戦への懸念。イニエスタの去就問題が重なる中で、ここに至るまでファン・サポーターへの情報発信が十分でない状況」と批判。そして以下の点を要請した。

「初優勝を目指す選手たちにリーグ戦に集中できる環境を提供するよう願いたい」

「イニエスタ選手と神戸の5年にも及ぶ特別な関係の維持、発展を念頭におき残留交渉に全力で取り組んでほしい。それがかなわず退団となる場合、バルサ戦を最終試合とせず、ホームである神戸開催試合でサポーターと直接あいさつの場を設けることを約束いただきたい」

「今回の東京開催によるホームタウンのあり方、リーグ戦初制覇に向けた覚悟を問う声の真意、その心情に寄り添った対応(情報発信)が求められています。地域の人々と一緒に応援する姿勢を大切にし、地域との連携をより一層強化してほしい」

「日程変更を受けた天皇杯対戦クラブの選手、サポーターの来場にあたって快適に過ごせるよう心配りを行うことを願います」

 特に神戸が本拠地ではない東京・国立で重要な一戦を開催することに議論が過熱。ネット上では「ド平日にバルサ呼んで、天皇杯(公式戦)の日程変更してまで(おそらく)イニエスタの壮行試合をホームでもない国立競技場で詳しい説明もなく突然行うヴィッセル神戸 そりゃサポもキレる」「バルセロナ vs ヴィッセル神戸って国立競技場開催だったのか」「もう思い切って国立ホームのヴィッセル東京にしようぜ」といった投稿が続出。

 さらに「バルサ神戸って国立競技場かよ 神戸のホームでやれや」「ホームではない国立でやるのはおかしい。ど平日開催で神戸から行けない人も多いはず。バルサ目当ての客6万人よりも普段からイニエスタを応援していた3万人で神戸から送り出すのが筋だろ。最後の試合は神戸でやるべき!」などと国立開催を疑問視する声が続々と上がっている。

 バルセロナ戦の国立開催を巡って波紋が広がりそうだ。

東スポWEB2023年5月12日 18:40
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/262935