2023.05.04


アニメージュプラス 編集部

5月5日(金)21時より日本テレビ系〈金曜ロードシー〉にて『ルパン三世 カリオストロの城』が放送される。
1979年に公開された劇場版『ルパン三世』第2作にして巨匠・宮崎駿の劇場監督デビュー作、そして時代も世代も越えて愛され続けるアニメーション映画の金字塔。
2023年ゴールデンウィークのクライマックスを飾る今回の放送では少し視点を変えて、石川五ェ門の魅力に注目しつつ楽しんでみてはいかがだろうか。

スタジオジブリ映画の “原点” として知られ、現在では傑作としての評価が定着している『ルパン三世 カリオストロの城』。
もちろん今回の放送で初めて触れるという視聴者もいるだろうが、そういう人にはむしろ細々とした説明は不要だろう。実際に観れば、アニメーション映画としての圧倒的な面白さを理屈抜きに楽しめることは保証できる。
一方で、劇場公開時はもちろんTV放送(今回は3年ぶり18回目の放送)やパッケージ、配信等で何度も鑑賞し、今回ももちろん観るというファンも少なくないはずだ。
本作はそんなファンが何度観ても飽きない内容が詰め込まれているだけでなく、観るたびに新たな魅力を発見できるような豊かなイメージが溢れている。
そのひとつとして、今回はルパン一味の頼れる用心棒・石川五ェ門に注目してみたい。『カリオストロの城』の五ェ門は、映画の要所、要所で “いい味” を醸し出して存在感を発揮しているのだ。

●見逃すな!五ェ門初登場シーン●

本作はルパンと次元がモナコ国営カジノの金庫から大金を盗み出すシーンで開幕する。
このカジノ襲撃は一見するとルパンと次元の二人で実行されているように思えるが、実は五ェ門もしっかり参加しているのだ。
逃走する二人を追跡しようとカジノの用心棒たち(?)が車に乗り込むと、車はことごとく破壊されており、ルパンたちはまんまと逃げおおせるのだが、壊れた車うちの1台は、明らかに五ェ門の斬鉄剣で切断されている。

そして逃走後、札束(実は偽札)をギュウギュウに詰め込んで走るフィアット500を背後から捉えたショットには、後部座席の札束に埋もれるように五ェ門の後頭部と鞘に収められた斬鉄剣がさりげなく描かれている。
このシーンで五ェ門のセリフはなく、ルパンと次元も五ェ門に声をかけたりしないので気付きにくいが、ここが本作での五ェ門初登場シーン。
気を付けていないと気付きにくいが、見つけられたらちょっと嬉しい、ディスニーランドの〈隠れミッキー〉ならぬ、〈隠れ五ェ門〉とも言える粋なサービスなので、ぜひ見逃さないでほしい。

※宮崎駿の「崎」は立つ崎



●ルパンを支える“相棒”と“用心棒”●
カジノから奪った金が「幻の偽札」と呼ばれるゴート札だと見抜いたルパンは、次元と共にその出処と噂されているヨーロッパの小国・カリオストロ公国へと向かう。
カリオストロに入国したルパンたちは車で追われるウェディング姿の少女と遭遇、追っ手を撃退するも結局、少女はルパンのもとに指輪を残して連れ去られてしまう。その少女こそ、カリオストロ公国の亡き大公の娘・クラリス。彼女を追っていたのは、カリオストロ公国の現在の統治者・カリオストロ伯爵だった。
指輪を見てクラリスとの遠い記憶を思い出したルパンは、クラリスを救うためにカリオストロ侯爵に挑むことを決意する。そして、助っ人としてあらためて五ェ門を呼び寄せるのだ。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://animageplus.jp/articles/detail/51379/2/1/1