2023/04/13 00:27

 作家、村上春樹さん(74)の6年ぶりとなる書き下ろし長編小説「街とその不確かな壁」(新潮社)が13日、発売された。東京都新宿区の紀伊国屋書店新宿本店では、カウントダウンイベントが行われ、午前0時に販売を開始。“ハルキスト”と呼ばれるファンたちが次々と、真新しい本を手に取った。

 この日のために有休を取ったという川崎市宮前区の会社員(27)は、「思ったより分厚くて読み応えがありそう。コロナ禍中の執筆ということもあり、どう作品に影響しているのか気になる。徹夜で読みます」と話していた。

 本書は、2017年刊行の「騎士団長殺し」以来、6年ぶりの長編。1980年に執筆した自身の中編小説「街と、その不確かな壁」を新たな構想のもとに書き直した。

 新潮社では、30万部を刊行するという。また、村上さんの長編小説としては初めて、刊行と同日に電子書籍が配信される。

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