4/11(火) 20:48配信

 中日の大野雄大投手が11日、近日中に左肘の遊離軟骨除去手術(通称・クリーニング手術)を受けることを決断した。復帰は8月中となる見込み。メスを入れる決断は、立浪和義監督が同日の広島戦(バンテリンドームナゴヤ)の試合後の会見で明かした。

 大野雄は10日のバンテリンドームであった一部投手による指名練習に姿を現さず、同日中に出場選手登録を抹消された。左腕は何年にもわたり、遊離軟骨を抱えながらプレーを続けていたが、状態が悪化。プレー続行が困難となり、手術を決めた。

 大野雄は2011年ドラフト1位で中日に入団。力強い速球と無尽蔵のスタミナを誇り、入団以降12年間で8度の規定投球回到達を成し遂げている。特に直近の4年間は規定投球回&防御率2点台以下を同時に達成。2019年には20登板で10完投(6完封)をマークして沢村賞を受賞。21年には東京五輪の野球日本代表として金メダル獲得にも貢献した。

 今季は20年オフに結んだ3年契約の最終年。今季初登板となった4日のヤクルト戦(バンテリンドームナゴヤ)では、打線の援護がなく黒星となったが、7イニング3安打1失点(自責は0)と好投していた。

 関節内に遊離している骨片や骨棘などの物質を取り除くクリーニング手術は、シーズンオフなどに受ける選手も多く、昨オフはDeNA・佐野らも行っている。通常は、術後1~2か月でスローイングが開始でき、実戦復帰は約3か月。大野雄に当てはめると8月中が復帰の目安。エースの力で勝負どころを乗り切り、2012年以来のクライマックス・シリーズへの扉を開く。

中日スポーツ
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