スポニチアネックス
<第99回日本選手権水泳競技大会 1日目>女子100メートルバタフライ決勝で優勝を果たした池江(撮影・河野 光希)

 ◇競泳日本選手権第1日(2023年4月4日 東京アクアティクスセンター)

 競泳日本選手権が4日、世界選手権(7月、福岡)の日本代表選考会として開幕した。女子100メートルバタフライ決勝は、予選を58秒59の全体4位で通過した池江璃花子(22=横浜ゴム)が57秒68で優勝した。派遣標準記録(同種目は57秒92)を上回るタイムで頂点に立ち、6年ぶりの世界選手権代表入りが内定。9日の選考委員会で正式決定する。

【写真】<第99回日本選手権水泳競技大会 1日目>女子100メートルバタフライ決勝で優勝を果たし、力強くガッツポーズの池江(撮影・河野 光希)

 レースを終え「今日は勝っても負けても笑って帰ってこようと決めていた」と語った池江。ゴール直前で3番手から一気に浮上し、タッチの差で相馬あい、牧野紘子を大逆転した。6年ぶりの世界選手権代表入りに「最後は自分を信じて泳ぎ切ろうと思って、しっかり優勝することができて本当にうれしいです」と涙ながらに笑顔を見せた。

 3月に日大を卒業し、4月から横浜ゴムと所属契約を締結。この予選が社会人としての初レースだった。決勝に向け「1バタ(100メートルバタフライは優勝を狙っていない。1位にこだわりすぎずに気持ちよく泳げたらいいと思います。自分の泳ぎができたら結果もついてくると思う」と強調した。今大会は50、100、200メートルの自由形と50、100メートルのバタフライの5種目にエントリーしている。

 19年1月に白血病と診断され、20年8月にレース復帰。21年の東京五輪にはリレー種目のみに出場した。昨年の世界選手権(ブダペスト)は出場権を逃しており、今大会で17年世界選手権(ブダペスト)以来の個人種目での世界大会出場権獲得を目指す。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0e8128fd4123094a0cda24aae0718a8c513fd473

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/04/04/jpeg/20230404s00092000443000p_view.webp