鹿島、日本代表などで活躍したMF本山雅志(43)が現役引退することを明かした。1日のリーグ鹿島―広島戦前にピッチ上で行われたトークショーで「昨シーズンをもって、サッカーをやめさせていただくことを決めました。引退します」と報告した。

 本山は東福岡高から1998年に鹿島入り。ゴールデンエージ(黄金世代=1979年生まれ)をけん引する存在として、99年世界ユースではU―20日本代表の一員で最高成績となる準優勝に貢献した。鹿島ではジーコが背負った10番を日本人で初めて託され、J1通算365試合(38得点)に出場。キレのあるドリブルと広い視野、パスセンスで2015年に退団するまで欠かせない選手だった。

 鹿島退団後は地元の北九州に移籍し、21年からはマレーシア2部のクランタン・ユナイテッドでプレーしていた。晩年はけがに悩まされることが多かった。

 今後については「このクラブ(鹿島)が好きなので、何か一緒にやっていただくことがあればやりたい」と話した。サポーターに向かって「18年プレーさせていただいた。選手、サポーターに支えられた。大した選手じゃなかったけど、ここまでやってこられたことを誇りに思う」と挨拶した。

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