伊東先輩、ありがとう-。神奈川県立高校の再編に伴い、逗葉高(逗子市、葉山町)と逗子高(同市)が統合して4月から再スタートを切る「逗子葉山高」の運動部のユニホームが、逗葉高出身でサッカー日本代表の伊東純也選手(30)の海外移籍金の一部を活用して新調されることになった。大会によっては旧校名のユニホームでは出場できない恐れもあったため、生徒たちは先輩の活躍に感謝している。

 逗葉高によると、サッカーと野球、バスケットボール部のユニホームは学校所有で生徒に貸し出している。傷んだりして新調する際は保護者負担や卒業生らの寄付などで費用を賄ってきたが、今回は高校再編によるものだけに「保護者に負担を求められなかった」(會田勉校長)という。

 大会によっては旧校名のユニホームで出られないケースも想定され、新校名のユニホームを検討したが、ホームとアウェー用の両方を新調するには総額で約300万円かかるという。

 財源に頭を悩ませていた昨秋、日本サッカー協会(JFA)から朗報が入った。伊東選手がベルギー1部のゲンクからフランス1部のスタッド・ランスに移籍したことで、国際サッカー連盟(FIFA)のルールに基づき、伊東選手がかつて所属した逗葉高サッカー部に連帯貢献金の一部を受け取る権利が生じたという。

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