日本バレーボール協会は24日、指導現場における暴力やハラスメント事案が後を絶たないことを受け
指導の在り方を見つめ直し、現場から暴力を完全に撤廃することを目的とした「暴力撤廃アクション」を開始
することを発表した。第1弾として同日にウェブサイトを開設し、暴力の実態や捉え方について学ぶコンテンツや
指導方法を学ぶための動画、相談窓口などを紹介する。

 川合俊一会長(60)のコメントも発表し「暴力的指導の撤廃は非常に大きなミッションです。
改めて、日本協会はこの問題に真正面から向き合うことを表明いたします。これからも私たちは暴力的指導に
対しては厳しく対処していきますが、同時に、暴力的指導となる前の段階で防げたこともあるのではないか?
という視点に注目したのが今回のアクションです。一度立ち止まって自分や相手の気持ちを考えてみること
、そして少しでも疑問に思ったら誰かに話してみること、シンプルなことではありますが、それが暴力的指導の
撤廃においてとても大切なことなのではないかと考えています」と意思表明した。

 バレー界では、最近も高校の強豪校などで体罰や暴行が相次いで明らかになっており
、川合会長は「いまだにそんなことがあるのかという感覚。はらわたが煮えくりかえる」と激怒していた。
指導者による体罰や暴言が絶えない背景として「バレーボールはミスの連続のスポーツで、誰かがミスしないと延々と
得点が入らない」という競技特性を挙げ、「『なんでミスしてるんだ』となるが、ミスをするのが当たり前。そういう考え方が
備わっていない人が体罰をする。人間力のない人にはバレーボールの指導は無理」と厳しく断じてい


デイリースポーツ 3月24日
https://www.daily.co.jp/general/2023/03/24/0016174388.shtml