毎日新聞3/24
https://mainichi.jp/articles/20230324/ddl/k26/050/206000c

トップはWBCの“主役” エンゼルス・大谷選手、レッドソックス・吉田選手
複数の支持 ダルビッシュ投手、高橋奎二投手、甲斐選手

「平安球児」も憧れは大谷、吉田――。第95回記念選抜高校野球大会で3回戦に進出した龍谷大平安の硬式野球部員全61人を対象に、毎日新聞が大会前に実施したアンケートで「好きな野球選手」を尋ねたところ、日本が3大会ぶりの優勝を果たしたWBCで大活躍した、大谷翔平投手(エンゼルス)と吉田正尚選手(レッドソックス)が、それぞれ5票でトップとなった。【矢倉健次】

日本球界で当代一のトッププレーヤーにあこがれるという、順当な結果だ。好きな理由は、大谷投手については「野球に取り組む姿勢を尊敬している」「人柄がいい」というように、投打で米大リーグで活躍しているのと同時に、謙虚な人柄や真剣に野球に向き合い取り組む姿勢を挙げる選手が多かった。野球を通じた人間教育を指導の第一義とする原田英彦監督の指導方針の反映と言えるだろう。

吉田選手は「スイングがきれい」「三振が少なく高打率」「勝負強い」と、米大リーグの大型契約を勝ち取った打撃をあこがれの目で見る。今回の甲子園出場メンバーは1桁背番号9人のうち5人が170センチ以下と比較的小柄な選手が多く、吉田選手が173センチと体格に恵まれていなくても体を鍛え、強いスイングを見せることも人気の理由だろう。

他に複数の支持を集めたのは、WBC出場選手では、OBでもある高橋奎二投手(ヤクルト)をはじめ、ダルビッシュ有投手(パドレス)、甲斐拓也選手(ソフトバンク)ら。

■マニアな回答も
一方、2022年のセンバツで優勝した大阪桐蔭の主将だった星子天真選手(青学大)や、2年生で東京六大学の首位打者となった宗山塁選手(明治大)など、比較的目標にしやすいアマチュア選手を挙げる回答も。現役引退から約30年となる高柳出己さん(元近鉄)を「横手投げ投手として憧れる」として取り上げる選手もおり、スマートフォンなどで過去の動画を手軽に見られる高校生らしい回答もあった。

〔京都版〕