3/19(日) 8:11配信

MANTANWEB

 アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌で知られ、歌手、俳優、声優などとして活躍するささきいさおさん。映画、ドラマの日本語吹き替え版の声優としても活躍しており、特に米俳優のシルベスター・スタローンさんの「ランボー」シリーズや「エクスペンダブルズ」シリーズの吹き替えが有名で、魅惑の低音を響かせてきた。WOWOWでは、スタローンさん主演の映画をささきさんの吹き替えで楽しめる「吹替で楽しむ!シルヴェスター・スタローン×ささきいさお」を3月21日に特集。1994年放送の「スペシャリスト」、1995年公開の「暗殺者」は、他局で放送時になかった場面を復活させ、ささきさんの吹き替えを追加収録した「吹替補完版」として放送する。「吹替補完版」の収録後、ささきさんを直撃。40年以上、吹き替えを担当してきたスタローンさんへの思いを聞いた。

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 ◇低音の難しさ

 「『勝利への脱出』からだから40年以上やっています。こんなに一人の役者を長くやるとは思わなかったですよ」と笑顔で語るささきさん。「スタローンの吹き替えの前に声を作る必要がある」という。

 「いつもだとスタローンをやるときは、もうちょっと騒いでからやるんです。収録の3日くらい前に、近所の人と酒を飲んで、騒いで、そうすると喉が広がり、低音の響きがすごく良くなるんですよ。やりすぎるとダメなんですけど。でも、最近はコロナの関係があって、あんまり飲みに行けませんしね。それでも3日くらいは歌の発声も含めてやっていました。あんまり喉を使っていないと、出なくなるんです。特にスタローンは下の響きがすごいんですよね。今回は昔の作品だからいいのですが、最近の作品はすごく低いですし」

 長年、吹き替えを担当する中で、スタローンさんの声の変化を感じてきた。

 「『ランボー』の『1』の時は、声を作りすぎずに、スタローンだったらこうしゃべるのかな?とやっていて、『2』『3』になると、体も声もすごくて、やっていて気持ち良かったんですけど。『4』くらいからスタローン独特の低さが出てくるんですよね。合わせるのに苦労してきました。『ラスト・ブラッド』なんて、最後がすごいですからね。やるからには近付けようとしているけど、スタローンも僕もキツくなってきました。スタローンもいろいろ工夫をしていますよね。声を変えていますから。スタローンは何を言っているか分からないせりふも多くてね(笑い)。面白い役者です。素直にキレイな芝居をあんまりやらなくて、ひねってきますし。二枚目でちょっと太めの低い声っていうのが合うんじゃないかな? ほかにも日本で吹き替えをしている方もいらっしゃいますが、やっぱりみんな低いですもんね。野太い声が合うんでしょう」

https://news.yahoo.co.jp/articles/4f9066381c4e633a90249ad128e925c79cdbb23f?page=1

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