3/3(金) 17:00配信 夕刊フジ

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は2日、バンテリンドームで中日と合同練習を行い、ダルビッシュ有投手(36)=米大リーグ・パドレス=がシート打撃に登板。無断で全国のお茶の間に生中継されてしまい、大きな波紋を呼んでいる。

大リーグに所属する代表選手の対外試合出場が解禁されるのは大会規定で6日から。この日はダルビッシュの調整のため中日の協力を得て、打者に向かって投げるシート打撃が用意された。日本野球機構(NPB)側は無用な疑いを招かないよう、各メディアに対して「実戦形式」「試合形式」といった文言の使用を控えるよう通達したが、こうした配慮を台なしにしたのが地元局CBC(TBS系)だ。

生放送の情報番組「ゴゴスマ GoGo! Smile」が午後3時過ぎ、ダルビッシュが登板した場面で現地からの中継映像に切り替え、司会の石井亮次アナウンサー(45)が実況。先頭打者の岡林の右膝付近に2球目を当て、画面右下のワイプ画面で出演者が失笑する様子も放送された。

事前に申請がなかったうえ、まるでナイター中継のようなノリで実況されて、NPBが激怒したのは言うもまでもない。慌てて抗議したが後の祭り。CBCは本紙の取材に対し、「NPB様の設定したルールの確認が不徹底でした。今後、速やかに経緯の説明を行いたい」としている。

こうした騒動を知ってか知らずか、ダルビッシュは中日の打者12人を相手に、3安打2四死球で2失点とピリッとせず。3日からは今大会最大の目玉、大谷翔平投手(28)=同エンゼルス=もチームに合流予定だが、さらなる混乱が起きないことを祈りたい。(片岡将)

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