冬の移籍市場では総額3億2300万ポンド(約521億9000万円)を投じて計8選手を乱獲していながら、調子が上向く様子が全く見えないチェルシー。グレアム・ポッター監督の解任論が日に日に高まっている。

公式戦6試合未勝利、リーグ戦5試合未勝利と最悪の状況に陥っているチェルシー。プレミアリーグでも10位に沈み、消化試合が1試合少ないものの、トップ4とは10ポイント以上離されている。

プレミアリーグの経験も初めてとなる選手が多く、チームの戦い方が浸透するのに時間を要するのは当然のことだが、それでもここまで結果が出ないかと言う状況。ファンだけでなく、有識者もポッター監督には荷が重いと感じている人が多い状況だ。

イギリス『フットボール・インサイダー』によれば、そんな中でポッター監督の後任として候補に上がっているのが、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのロベルト・デ・ゼルビ監督だという。

チェルシーの幹部はポッター監督の続投に固執しているというが、それでも結果がこのままでなければ解任も致し方ない状況。その日が来ることを想定して動いているとされる。

ポッター監督は就任後の公式戦26試合で9勝7分け10敗、プレミアリーグでは5勝6分け7敗と負け越しており、猶予は残り2試合とも見られている。プレミアリーグのリーズ・ユナイテッド戦、そしてチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグのドルトムント戦の結果が重要となるようだ。

ただ、ブライトンとしては黙っているわけにはいかない案件。昨夏にはスペイン代表DFマルク・ククレジャを引き抜かれると、トーマス・トゥヘル監督を解任した後にはポッター監督もブライトンから引き抜くこととなり、そもそも良い印象はない。

その上で、今冬にはエクアドル代表MFモイセス・カイセドを狙っていただけでなく、デ・ゼルビ監督も再び引き抜くことを画策するという節操のない感じに、ブライトンのファンは怒り心頭だという。

ブライトンはポッター監督を突然引き抜かれることとなったが、後を継いだデ・ゼルビ監督の下でも結果を残しており、日本代表MF三笘薫を含めて若い選手たちが躍動。プレミアリーグでは8位、FAカップではベスト8に進出することとなった。

デ・ゼルビ監督はブライトンと4年契約を結んでおり、引き抜きには相当の違約金が発生。また、ポッター監督とは5年契約を結んでおり、解任となればこちらも多額の違約金が発生する。

トッテナムもアントニオ・コンテ監督の後任としてデ・ゼルビ監督に関心を寄せているようだが、再びチェルシーがブライトンから引き抜くのか注目が集まる。

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