コウメ太夫が、一発屋芸人からのV字回復を遂げている。白塗りの女形太夫のキャラで、ネタ番組「エンタの神様」(日本テレビ系)を機にブレイクしたのは、もう20年近く前。しかし、そのキャラはまたたく間に飽きられ、番組終了後は急失速した。

 結婚、離婚を経験、シングルファーザーとなり、アパート経営にも乗り出すなど波乱に満ちた人生を送ったあと、有田哲平や田村淳、ダウンタウンら先輩芸人が自身の番組で起用したため、再浮上。昨春は15分の短編ドラマシリーズ「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」内の「逃走の道」で、俳優として主役に抜擢された。

 コウメの名が再びメディアで躍るきっかけのひとつに、元カノの存在があった。45歳だった17年、グラビアタレントで女子プロレスラーのHARUKAZEと真剣交際。写真週刊誌にペアショットを撮られた時はすでに別れていたが、コウメに再婚願望があったことを明かしていた。

 そのHARUKAZEは「ネバーギブアップ」という女性コンビ芸人のメンバーとしても活動している。いずれの立場でもテレビ出演度などを見る限りでは、それほど稼いでいるとは言い難い。ところが彼女は、1億2000万円の分譲マンションの3DKにひとり暮らし。さらにビル1棟と高級マンション3部屋を所有しており、総資産価値は25億円だという。なぜそんな優雅な暮らしを手に入れているのか。実話誌の芸能記者が言う。

「両親から生前贈与で譲り受けたものなんです。というのも、母は90年代に有料電話サービス『ダイヤルQ2』で巨万の富を得た清水節子さん。タレント活動のかたわら、横浜でスナックを経営していた時、テレビで店の電話番号を載せると電話が鳴り止まず、回線がパンク。NTTからパンクを防ぐために回線を多く引いてほしいとアドバイスされたことで、通話を有料化するダイヤルQ2を思いついたのです」

 テレフォンアポインターを500人雇って「清水節子のテレフォン相談」を開設すると、大ヒット。3分300円の電話代で稼ぎまくり、月収は1億円超え。月に3000万円を散財しても余ったという。

「名前が知られていたのはその昔、大人の話題満載の深夜番組『11PM』(日本テレビ系)のレポーターをやっていたからです。一方で、女優としてドキュメンタリー映画『ヨコハマメリー』(06年)に出演しており、いまだに根強いファンがいます。ジャズシンガーとしての顔も持ち、人前で美声を披露すると中年男性が押し寄せるほどですよ」(前出・芸能記者)

 ライブ会場には颯爽とベンツで現れる節子ママ。コウメはHARUKAZEと結婚すれば、一生安泰だった。別れて「チックショー!」と叫びたいか。

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