浅野祐介OneNews編集長

2/26(日) 20:30

漫画家というと、商業誌と呼ばれる漫画誌で連載を持ち、連載した作品をまとめた単行本を刊行する…そんなイメージを持つ人が多いだろう。しかし、現在はTwitterやInstagramといったSNSで作品を発表し、注目を集める新しいタイプの漫画家も存在する。その一人が“ぬこー様ちゃん”。
ほぼ毎日自身の体験をもとにした漫画「絵日記」をTwitterで発信し、万バズを連発。5万いいね以上も頻繁に獲得している。作品内では自身の姿をボブカットのかわいらしい少女の姿で描いているのだが、実際は41歳の男性。
そのことは作品内でもしばしば言及しており、プロフィール欄にも「打ち切られたショックで美少女になった漫画家」と明記している。

共感性や学びの多い内容と“ぬこー様ちゃん”の絵柄のかわいさ(ただし、実際は屈強な40歳男性)が相まって、多くの人から支持を受けているぬこー様ちゃん。新時代の漫画家として活動するぬこー様ちゃんに、現在のスタイルになった経緯、活動において大事にしていることをインタビューした。




ペンネームの名付け親はアンチ!エゴサに負けない強心臓の持ち主

――大学卒業後、就職されたスイミングスクールでの体験は絵日記『2876日後に洗脳が解ける社畜』として発表されていますが、そこからアニメやエンターテインメントの学校である代々木アニメーション学院の講師に転職されています。これにはどういった経緯があったんでしょうか。

【ぬこー様ちゃん】スイミングスクールで働きながら、25歳のころから同人活動をするようになりました。仕事は忙しかったんですが、同人活動も積極的に頑張っていまして、スイミングスクールに勤めて8年目のタイミングで代々木アニメーション学院(以下、代アニ)からオファーがあったんです。
代アニの広島校の教員が不足していたそうで、そこでイラストが描けて、中国地方に住んでいる人はいないかということで、岡山に住んでいる僕に声がかかりました。同人活動時に代アニの先生とお付き合いがあって、その方が推薦してくださったんです。
代アニからのオファーが来たタイミングで、大学の講師のオファーもあったんですが、このころ、プロの漫画家になろうと心に決めていたので、代アニの講師を引き受けました。広島で2年、大宮で1年、東京で2年間勤めたあと、さらに非常勤講師として2年ほど働いていました。

――33歳で初めての連載を持ったそうですが、となるとそのタイミングでは代アニの先生をしていたんでしょうか。

【ぬこー様ちゃん】はい、そうです。正社員としてフルタイムで働きつつ、連載を持っていました。

――ハードな日々だったんでしょうか。

【ぬこー様ちゃん】そうですね。当時「コミックガンマ」という媒体での連載と、とあるスマホゲームの公式漫画連載を持っていたんですが、そこに加えて代アニをモチーフにした『専門学校JK』の連載が始まるというタイミングで、キャパシティを超えそうだったので、正社員から非常勤講師になりました。先方からは引き止められたんですが、週2回の勤務で勘弁してくださいとお願いしました(笑)。

――Twitterのプロフィールに「打ち切られたショックで美少女になる」と書いてありますが、これはどういうことなんでしょうか。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://news.yahoo.co.jp/byline/asanoyusuke/20230226-00337549