2023年2月19日

日本アニメの“中国依存”が大問題に! 国内アニメ業界の崩壊カウントダウン

中国における新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本のアニメ業界が大打撃を受けている。とりわけ2023年の冬クールアニメでは放送延期が相次いでおり、『SILVER LINK.』に関しては“全滅”状態へと追い込まれてしまった。

中国新型コロナで大ピンチ!

「SILVER LINK.」は2月13日に、アニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2』(防振り 2)の放送・配信スケジュール変更を発表。第7話以降、2週にわたって延期が生じるという。

理由としては《昨年末より、中国での新型コロナウイルス『COVID-19』感染拡大の影響で映像制作スケジュールに遅延が生じておりました》《当初の予定通り番組をお届けすべく制作してまいりましたが、この度、放送・配信を延期することといたしました》などと説明している。

今後は過去エピソードが再放送された後、第10話までが順次放送される予定。しかし第11話~第12話については《後日改めてアニメ公式サイトおよび公式Twitterにてお知らせいたします》とされており、まだ放送・配信の目途が立っていないようだ。

今期の「SILVER LINK.」のアニメといえば、すでに『魔王学院の不適合者II ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』の放送延期が決定している。

また、同社の一部門であるアニメーションスタジオ『CONNECT』が制作する『あやかしトライアングル』も放送を延期していた。

そして「防振り 2」が放送延期になったことで、「SILVER LINK.」関連の2023年冬アニメ3本が全滅してしまったことになる。


中国に依存してきた国産アニメ

未曽有の延期ラッシュとなった「SILVER LINK.」に、ネット上では《今期のシルリン全滅かよ》《中国に頼りすぎなんだよ》《シルリンはボロボロ》といった声が。同スタジオの制作体制について、疑問を抱くアニメファンも少なくない。

「SILVER LINK.」関連の作品にかぎらず、今期は多くのアニメが放送延期に追い込まれていた。具体的には『NieR:Automata Ver1.1a』『UniteUp!』『久保さんは僕を許さない』などが挙げられる。

また、今年の春クールアニメとなる予定だったアニメ『白聖女と黒牧師』も、7月からの放送に変更されており、アニメ業界の“延期ラッシュ”は冬を越えてもまだまだ続きそうだ。

そしてどの作品も放送延期の理由として挙げているのは、「新型コロナの拡大」。アニメによっては「中国での」という部分をぼかしている場合もあるが、実際には下請けの仕事を依頼している中国のスタジオが、新型コロナ拡大でストップしてしまった影響を受けているのだろう。

中国の労働力に頼りきった深夜アニメ量産の“ツケ”を払わされている日本のアニメ業界。昨今は国外のアニメーターの質も上がっているが、思わぬリスクも潜んでいるようだ…。

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