2023/1/27 15:13(最終更新 1/27 15:59)

 討論番組への出演などで右派の論客として知られ、民族派団体「一水会」を創設した作家の鈴木邦男さんが11日、誤えん性肺炎のため死去した。79歳。葬儀は親族らで営んだ。「一水会」主催でお別れの会を後日開く。

 福島県出身。当時は右派の宗教団体だった「生長の家」信者の家に生まれ、早稲田大在学中、左翼運動に対抗して右派系学生団体を創設。連合赤軍事件や三島由紀夫の自決事件に衝撃を受け、1972年「一水会」を立ち上げた。「親米」を掲げた旧来の右翼団体とは違い、「反米」を掲げた同会は「新右翼」と称された。

 リベラル系の言論人や政治家との交友も広く、「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)などの討論番組にも出演。近年は自民党の憲法改正草案や在日外国人へのヘイトスピーチに反対していた。

https://mainichi.jp/articles/20230127/k00/00m/040/125000c