2023年1月20日 6時0分 女性自身
(写真:青木紘二/アフロスポーツ)

「2月には異例の東京ドーム単独公演が控えているというのに、さらなる話題性の高いショーの発表に驚きました」(スポーツ紙記者)

羽生結弦(28)が、今年の“3・11”に合わせて、故郷である宮城県でアイスショーを開催することが発表された。

タイトルは『羽生結弦 notte stellata』。3月10〜12日に宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナにて3公演が行われる。

「このショーには、羽生さんだけでなく複数のスケーターも出演しますが、なによりもサプライズだったのが、体操の五輪金メダリストである内村航平さんの出演です。内村さんとは、以前から尊敬し合う関係。年末年始のスポーツ番組では2人が対談して、お互いの金メダルを見せ合ったりもしていました。ショーでどんなコラボレーションを見せてくれるのか注目ですね」(前出・スポーツ紙記者)

内村をキャスティングしたというところに、羽生が“このショーを特別なものにしたい”という意気込みが感じられる。

「ショーのタイトルは、羽生さんの過去のプログラムの曲名でもあり、イタリア語で『満天の星』を意味します。東日本大震災が起こったとき、彼は避難所で夜に見た満天の星を“希望の光”のように感じたそうなんです。その思いをタイトルに込めているようです。

長年被災地に寄り添ってきた羽生さんですが、3・11に合わせてショーをやるのは初めての試み。現役時代は3月は世界選手権のある時期でしたからね。『プロになったからこそ、大切な日に演技ができる』と羽生さんも喜んでいるようです」(前出・スポーツ紙記者)

思いのこもった特別なショーへの期待が高まるが、そんななか羽生の周囲では新たな“別のショー”の構想が持ち上がっているという。

あるイベント関係者が明かす。

「中国で羽生さんのショーができないかという動きがあるのです。主催に手を挙げている企業が複数あるといいます」

■「羽生になら、どれだけ出しても惜しくない」

海外でも人気の高い羽生だが、特に中国での人気はすさまじいことで知られる。

「王子様のような外見やアスリートとしての功績、さらに人間性に引かれる中国ファンは多く、特に若い世代に抜群の人気を誇っています。哈牛(ハー・ニュウ)、柚子(ヨウ・ヅ)といった、彼の名前を音訳したあだ名もあります。

昨年2月の北京五輪では観戦できないファンが会場外に大挙しスマホで観戦。100人ほどのボランティアらも会場内の大型ビジョン前にくぎ付けとなった様子に、海外ファンからはSNS上で“中国で最も歓迎される日本人”とコメントされるほどでした。

プロ転向表明のときも、中国版ツイッターのWeiboのトレンドランキング1位になっています」(前出・イベント関係者)

ある日本の羽生ファンも、中国人のファンたちの熱狂ぶりを目の当たりにしたことがあるという。

「数年前、ショーで隣に座った中国のファンに日本語で声をかけられたことがあります。中国から来たという女子大生で『羽生選手が出るショーをたくさん見られるから、日本の人はうらやましい』と話していましたよ。そのときだけでなく、コロナ禍前は試合やショーの会場のあちこちで中国語が飛び交っているのを聞きましたね」

日本までも応援に駆け付ける中国ファンが“自国でもゆづを見たい”と考えるのは当然だろう。

「熱狂的なファンたちは、中国国内でのアイスショー開催を心待ちにしています。実は以前にも中国で羽生さんやほかのスケーターが参加するアイスショーが水面下で計画されていたそうなのですが、コロナ禍で頓挫してしまったそうです」(前出・イベント関係者)

一方で、羽生のほうも、中国のファンへの“思い”がある。

「昨年9月に日中国交正常化50周年を記念するイベントに出席した羽生さんは、北京五輪での4回転アクセルへのチャレンジについて“中国のファンに背中を押された”という発言もしていました。日本だけでなく、中国ファンにも恩返しがしたいと考えているそうです」(前出・イベント関係者)

中国でのアイスショー開催となると“大きなお金が動く”といい、日本のショーの出演料とは桁違いになる可能性もあるようだ。

https://news.livedoor.com/article/detail/23564491/

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