サッカーのフランス1部パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)に関し、サウジアラビアのアルヒラルが年俸3億ドル(約395億円)で獲得を狙っているとスペイン紙ムンド・デポルティボが12日に報じた。

 同クラブはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37)を年俸2億ユーロ(約282億円)で獲得したアルナスルのライバル。サウジ政府が巨額オファーに必要な財政支援に乗り出す見通しという。パリSG加入2年目のメッシに関しては、来季終了までの契約延長合意が昨年末にフランスのメディアで報じられていた。

 アルヒラルとアルナスルは19日に合同チームを編成し、リヤドで行われる親善試合でパリSGと対戦。C・ロナウドも新天地で初出場する見通しで、メッシの去就を含めて試合の注目度がさらに高まることになりそうだ。

 W杯でアルゼンチンを36年ぶりの優勝に導いたメッシは11日、ホームで行われたアンジェ戦でパリSGの戦列に復帰。地元ファンにスタンディングオベーションで迎えられた中、いきなり2得点に絡む活躍で2―0の勝利に貢献した。

 開始5分のパスで先制の起点になると、後半27分には細かい連係から最終ラインの裏に抜けてフリーでパスを受け、右足で追加点。前節1日のRCランス戦で今季初黒星を喫していたチームにリーグ戦での新年初勝利をもたらした。

 フランス代表FWエムバペは休養でベンチを外れた。W杯決勝で戦った2大エース競演は実現しなかったが、ガルティエ監督はメッシが単独で放つ存在感に触れ「世界最高の選手」とあらためて称賛。「チームにいると多くのことが変わってくるのは明白」と続けた。

 キャリアの晩年を迎えてもピッチ内外でメッシが放つ輝きに衰えはない。

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