東スポ
2022年12月30日 05:15
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/249675

 ロシアのフィギュアスケート界で〝皇帝〟と称されるエフゲニー・プルシェンコ氏(40)が、インフルエンザに罹患して入院し、重症化の懸念が出てきている。

 プルシェンコ氏は28日夜に出演する予定だった「スネグーラチカアイスショー」を突如欠席。アレクサンダー・サマリンが代演することを余儀なくされた。

 その際に妻でプロデューサーのヤナ・ルドコフスカヤさんが会場で欠席の理由を説明。ロシアメディア「7デイズ」は「彼女の夫は重病になり、この2日間は高熱が出てベッドから起き上がれない状態が続いている」と報じた。

 ルドコフスカヤさんは「こうした状況は彼の人生で初めてです。多くの人がここに夫を見に来たことは理解しているが、医師が彼を起き上がらせることができない状況にあります」と悲痛な表情で病状を明かした。

 同国メディア「オートパルス」も「プルシェンコは重病になった。ファンを深刻に心配させている。ルドコフスカヤが夫の病気について語ったところによると、プルシェンコがインフルエンザにかかって悪化している」と報じた。

 どうやらインフルエンザが重症化している模様だが、心配されるのはプルシェンコ氏の心臓の持病だ。

 今年6月にイベントに出席した際に、心臓に異変を訴えて退席。会場内でうずくまると、見る見るうちに顔が赤くなり、絶えず心臓をつかんで苦しむ様子が伝えられた。その後病院に運び込まれ、検査入院している。

 その後は仕事に復帰したプルシェンコ氏だが、心臓に持病がある人はインフルエンザが重症化しやすいため、その容体にロシア国内で不安が高まっているのだ。

 ロシアのウクライナ侵攻を称賛するなどして波紋を呼んできた氷上の皇帝だが、今は回復を祈るばかりだ。