2022/12/27

 宝塚歌劇団に所属する演出家の原田諒氏(41)が、演出助手に対してセクハラ行為を行い、公演中に担当していた演出を外れ、親会社の阪急電鉄に異動していたことが「週刊文春」の取材でわかった。

演出助手が原田氏からのセクハラを劇団に告発

 原田氏は2003年に宝塚に入団。2010年に演出家デビューすると、2013年には読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞するなど、演劇界の主要な賞を獲得してきた有名演出家だ。

「宝塚の特徴は、劇団所属の演出家が作品を作ること。脚本を書き、団員へ演技指導し、作品の総指揮を執る、いわば“全権監督”のような存在です。配役や台詞も演出家の鶴の一声で変わることがある」(演劇記者)

 原田氏は今年10月1日に開幕し、12月25日に千秋楽を迎えた雪組公演「蒼穹の昴」の演出・脚本を担当していた。

 だが、11月中旬、今年入団した20代の演出助手Aさんが、原田氏からセクハラを受けていたことを劇団に告発した。

 原田氏とAさんの共通の知人が明かす。

『一緒に裸で寝よ』セクハラ発言はどんどんエスカレート

「Aさんは原田に『仕事のサポートをして』と頼まれ、入団前からプライベートで運転手などをしていました。すると深夜、ホテルまで送り届ける際の車内で突然、『今日泊まっていったら?』『泊まったら、君のことを犯してしまうと思う』などと言われたそうです。驚いたAさんがはぐらかすと、その翌朝、迎えにきたAさんに『裸で寝るの好きやねん、一緒に裸で寝よ』と再び言い寄ったといいます」

 入団後も、原田氏のセクハラ発言はどんどんエスカレートし、ホテルに何度も誘ってきたという。

「夜中にも原田に呼び出され、1日3時間~4時間ほどしか睡眠が取れなくなった。精神的に追い詰められたAさんは入団時と比べ、8キロも痩せ、眩暈と耳なりに悩まされるようになりました」(同前)

公演中に親会社である阪急電鉄に異動、劇場を出禁に

 劇団側はAさんと原田氏に聞き取りを実施。原田氏は11月30日に反省文をAさんに送り、劇団側は12月26日付で原田氏を退団させるとAさん側に伝えたという。

 小誌は原田氏の反省文を入手。そこには、〈私の不注意かつ節度を欠いた言動により、心身共にA様(文中実名)を傷つけてしまいました事、心より深くお詫び申し上げます〉〈車中の会話は、社会人としてあってはならぬ発言でした。節度を超えた会話は、いかなる状況であっても許されることではありません〉などと書かれていた。

 そして劇団は雪組公演中の12月9日付で、原田氏を宝塚の親会社である阪急電鉄に異動させた。

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https://bunshun.jp/articles/-/59834