12/13(火) 15:48配信

テレビ東京スポーツ
クロアチア・モドリッチ Photo by Florencia Tan Jun/PxImages/Icon Sportwire

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会が大詰めを迎えている。

 日本の8強進出を阻止したクロアチアが準優勝した前回に続いての4強入りで、自身キャリア最後のW杯と明言しているMFリオネル・メッシ擁するアルゼンチンと12月13日の準決勝で対戦する。

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 そしてもう一カードはアフリカチームでアラブ圏から初の4強進出を決めたモロッコと前回覇者のフランスの組み合わせで14日に対戦。趣の異なる4チームが出揃った。

 決勝トーナメント1回戦の16強対決で日本を延長1-1の末にPK戦(3-1)で退けたクロアチアは、準々決勝では優勝候補の呼び声の高かったブラジルと対戦。

 0-0で迎えた延長戦でネイマールが106分に決めた先制点を途中出場したFWブルーノ・ペトコヴィッチが117分に同点にして、2戦連続で突入したPK戦を4-2で制して駒を進めた。前回ロシア大会でも延長PKの連戦を勝ち抜いて決勝へ進出しており、デジャヴ感満載だ。

 今大会もMFルカ・モドリッチが37歳と言う年齢を全く感じさせない動きと的確なパスを駆使して中盤で君臨。

 彼を中心にじわじわと相手を追い詰め、粘り強くしたたかな試合運びで120分を戦っても、チーム全体で運動量が落ちない。チームとして派手さはないが、ベンチから誰が途中出場しても攻守に流れるような連携が陰ることはなく、選手層のレベルの高さは秀逸だ。

 PK戦決着の場合、その前の120分の結果は引き分けとみなすことを考えると、クロアチアはグループステージのカナダ戦の1勝のみ。モロッコとベルギーには0-0で引き分け、日本とも1-1のドローでしぶとさが光る。

 クロアチアは1998年大会が初出場(結果は3位)で今回が6度目の出場のクロアチアに対して、アルゼンチンは今回が18回大会目。

 2014年ブラジル大会では決勝へ進出したが、1986年以来通算3度目の優勝を目指すアルゼンチンに比べると、いわばサッカーでは新興国の部類に入るが、過去5大会優勝のブラジルを敗退に追いやったパフォーマンスに、2大会連続の決勝進出を期待する声も小さくない。

W杯・決勝トーナメント

 クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督はアルゼンチンに対して、「素晴らしいチームとの対戦でメッシをはじめ、素晴らしい選手がいる相手だ」と敬意を払いつつ、率いるチームへの自信を示した。

「私は自分の選手たちを信じている。それぞれが個性を示してここまで進んできた。2試合続けて延長PKだったが、エネルギーはあるし、全員健康だ。明日の試合に懸かるものは大きいが、毎試合そうしてきたように今回もベストを尽くしたい」

 クロアチアが勝てば2大会連続2度目の決勝進出となる。勝者は12月18日の決勝で、フランスまたはモロッコの勝者と対戦する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b30db14e8e60095f868e0f33c099b60394571f12

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