2022年12月12日

W杯スーパーゴールの天才も…『ブルーロック』登場人物のモデルになったサッカー選手たち

サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の影響により、世界中で注目を集めているサッカー漫画『ブルーロック』。作中にはさまざまなストライカーたちが登場するのだが、実在のサッカー選手をモデルとしたキャラクターも少なくないという。

スター選手を髣髴とさせるプレイスタイル

まずは主人公・潔世一のモデルについて考えてみよう。

強烈な個性をもつ選手たちが登場する同作において、潔はフィジカルもスピードもテクニックも平凡。地味と言わざるを得ないスペックだが、ストライカーに一番重要な“決定力”は他の追随を許さない…。

ここから潔の元ネタとして浮上したのが、元イタリア代表のフィリッポ・インザーギだ。

突出したスペックをもたないにもかかわらず、天才的なポジショニングと絶妙な飛び出し、優れた得点感覚によってゴールを量産するプレイスタイルは、たしかに偶然とは思えないほど似ている。

潔(いさぎ)と“インザーギ”で、どことなく名前が似ているのも意図的だろうか。

お次は、ファーストタッチでボールに生命を吹き込む戦場の創造主(フィールドのかみさま)こと凪誠士郎。

驚異的なトラップ力が持ち味で、サッカー歴わずか半年で青い監獄(ブルーロック)内の得点王に輝く天才だが、その姿はデニス・ベルカンプに近いと言われている。

ベルカンプは、アーセナルなどで活躍した元オランダ代表のスター選手。天才的なトラップの技術が持ち味で、1998年に行われたW杯フランス大会の準々決勝、オランダ代表対アルゼンチン代表では、歴史に残るスーパーゴールを魅せた。

超長距離のロングフィードを華麗にさばき、ゴールを決めるその姿は、まさに凪の生き写しだ。


経歴や二つ名がそっくりな選手も

さらに、作中でトッププレイヤーとして登場するジュリアン・ロキは、フランス代表のキリアン・エムバペがモデルと言われている。

そもそもビジュアルからして似ているのだが、ロキはフランスの強豪クラブ「P・X・G」所属で、エムバペはパリ・サンジェルマン(PSG)所属。10代でW杯代表入りを果たしている点や、圧倒的なスピードという長所なども共通点だ。

また、作中では珍しいMFのキャラクター・糸師冴については、2人の実在選手が元ネタとして浮上している。

1人は、今回のW杯で日本代表として活躍した久保建英。糸師冴と同じく「日本の至宝」の二つ名をもち、若くして海外クラブで頭角を現したところも似通っている。

そしてもう1人の候補は、現在19歳の注目株・中井卓大。糸師冴はスペインの名門クラブ「レ・アール」下部組織に所属していたが、中井はレアル・マドリードのリザーブチームで活躍中だ。

ほかにもさまざまなスター選手との対応関係が考察されており、「ブルーロック」から現実のサッカーを楽しむようになるファンも多いようだ。

次のW杯までに、“にわか”ではないサッカーファンが日本で急増しているかもしれない。

https://myjitsu.jp/enta/archives/115584