12/8(木) 13:34配信

時事通信
練習を前に記者会見するクロアチアのロブレン=7日、ドーハ

 【ドーハ時事】サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本は5日の決勝トーナメント1回戦でクロアチアに屈した。

【図解】W杯決勝トーナメント

 選手の立候補でキッカーを決定したPK戦。少しの沈黙の後、最初に手を挙げたのが南野(モナコ)だった。右を狙ったがGKにセーブされた。試合終了の瞬間、ピッチに崩れ落ちた。

 背番号10を背負い、森保体制下での45試合出場、17得点は今回のW杯メンバー26人で最多。主力を担い、チームが苦しんだ最終予選では2月のサウジアラビア戦で貴重な先制ゴールを挙げた。

 名門リバプール(イングランド)から出場機会を求めて今夏、モナコ(フランス)へ移籍。しかしなかなか調子は上がらず、今大会の出場3試合はいずれも途中からだった。それでも一番に名乗り出たのは、チームを勝たせたいとの一念からだったのだろう。その思いも実らず、「自分が生きてきた中で最悪な日だった」と振り返った。

 そんな南野を、リバプールで2020年に約半年間チームメートだったクロアチアのDFロブレンが気遣った。7日の記者会見で「タキ(南野の愛称)、PKの失敗は気にするな」。

 マッチアップした試合後、南野と言葉を交わす時間があったそうで「おめでとう、グッドラックと言ってくれたよ」とやりとりの一端を明かした。「彼はとてもいい選手で、人間性も素晴らしい。今までやってきた通り、やり続ければいいだけだ。彼が今後、もっと活躍するのを願っているよ」と温かいエールを送った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a28122f9f10ca43c6163a622611caa754463fcf5

https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20221208-00000052-jij-000-7-view.jpg?pri=l