日本代表MF堂安律が、クロアチア代表戦後に心境を語っている。

日本は現地時間5日、カタール・ワールドカップ(W杯)ラウンド16でクロアチア代表と対戦し、1-1で延長戦、PK戦までもつれ込んだ末に敗退。史上初のベスト8に進むことは叶わなかった。

この試合に先発して87分までプレーした堂安は、試合後の取材で「正しい言葉が見つからないですけど、国民の皆さんに申し訳ない気持ちです」と吐露。一方で、大会の中では高揚感も感じていたと振り返った。

「もちろん夢の舞台だったので、今までにないアドレナリンを感じながら、高揚感を感じながらやっていました。僕たちは結果も出ていたので、嬉しさが多かった、良い思い出が多い大会ではありましたけど、逆に憎いなという大会でもありました。ここで負けてしまうのは、残酷な結果だなと思います」

グループステージでスペイン代表とドイツ代表を撃破して首位で決勝トーナメントに進出していた日本。堂安は大金星となった両方の試合で得点を記録している。日本サッカー躍進の象徴ともとれる試合だが、堂安は「正直、意味がない」と口にして以下のように続けている。

「いくら強豪国と戦って勝っても、歴史を変えることが出来なければ、すべてがゼロになるわけじゃないですけど、周りからそういう慰めが入るだろうなとは思って試合前にいました。絶対にそうはさせないという気持ちで(試合に)入ったので、まったくそれは関係ないかなという思います」

クロアチア戦のPK戦で敗退が決定した直後、交代していて見守るしかなかった堂安はしばらく立ち上がれず。その時に感じていたことを「無力さです」と明かし、「自分が本当のエースになりたいならば、あそこのピッチに立っていなくちゃいけない」との思いをこぼす。

それでも「ただ、次のチャンスがある僕がこう下を向いていても駄目ですし、ベテランの選手たちに失礼な態度だと思うので、しっかり顔を上げてやりたいと思います」と前を向け、早くも4年後に向けて悔しさを生かそうとしている。

GOAL 2022年12月06日 06:21
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