<国際親善試合:日本1-2カナダ>◇17日◇ドバイ

 【ドバイ(UAE)=岡崎悠利、栗田尚樹】途中出場し、日本代表の国際Aマッチ通算試合数で歴代3位タイの122試合とした主将の吉田麻也(34=シャルケ)は、敗戦にも冷静だった。

 「(ドイツ遠征の)9月が良かった分、もう1回気を引き締めないといけないと思いつつも、こういうことも起こり得るとは想定はしていたけど、(悪いところが)見事に出たなって感じですね」

 吉田は1-1の後半40分から途中出場し、チームは4バックから3バックに変更。DF山根のポスト直撃の惜しいシュートを放つ好機はあったが、後半ロスタイムにはその山根がペナルティーエリア内でファウルを取られ、相手にPKを与え、決勝ゴールを許した。

「どうやって終わらせるか、それは試合の90分もだし、45分の前半の終わりもそう。間違いなくそこは改善しなきゃいけないし、当たり前だけど、分かりやすい反省点。すごく課題がたくさん出た試合だったので、修正しがいがある」

 ワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグ初戦、23日ドイツ戦まで、準備期間は残り5日。「個人的にも追い込まれた状態で戦うのは必要かなと思います。あとはメディアの皆さんが、あおるなら、あおってください」。アジア最終予選の窮地を乗り越え、数々の修羅場をくぐってきたキャプテンは、全く動じていない。

この試合で国際Aマッチの出場試合数を122とし、3位の井原正巳に並んだ。「漠然とした、雲の上の数字だったので、ずっと夢見てきた」。同じセンターバックの井原氏からは節目でアドバイスをもらい、今大会に臨むにあたっても「頑張って」とメッセージをもらっていた。

 「井原さんが出ていた98年から7大会連続でここまできて、同じ『122』でも少しでも日本が成長した『122』ってところを示せるように。井原さんだけじゃないけど、先輩のみなさんに見せたい」

 積み重ねてきた数字の重みは、W杯本番のピッチから伝えるつもりだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/45c4cfdb6b1daa988bf49ca50e612048f1ad11b2