フジテレビ系朝の情報番組「めざまし8」は16日、救急車のサイレンを不要とする意見が一部で消防局に届いていることを特集。ネット上では議論が起こった。

 熊本市消防局が実際にあった通報を再現した動画を放送。動画内では通報者が「腹痛があるがサイレンを鳴らさないで来てほしい」と要望。サイレンは必要だと説明されると「じゃあ自分で行こうかなぁ」「お父さ~ん、病院連れてって」と電話が切られたシチュエーションだった。

 同局の担当者が、1日に10~20件くらいサイレンをやめてほしいという要望があると明かし、夜間の住宅街は事故の危険性が高いためサイレンが必要だと話す取材映像も放送した。道交法では赤い警光灯をつけ、サイレンを鳴らすことが義務付けられている。

 MCの谷原章介(50)は住宅街の住民の「音を鳴らして周りに迷惑を掛けたくないという心理的なバイアスが掛かってしまうのは分からなくはない」と理解を示しつつ、困惑。続いて「1秒でも早く安全に到達するためにも救急車のサイレンご理解いただきたい」と視聴者に呼び掛けた。

 番組内には、サイレンが受験勉強の妨げになると話す高校生の意見も紹介されたため「一瞬のサイレン程度で受験勉強に影響出るならもう受からない」「サイレンを鳴らすのは緊急性を要する訳で…そんな事も分からない奴が偉そうに語るんじゃない」などの声も。

 また「サイレン鳴らさないでっていうくらいの余裕があるならタクシーで行けばいいのに」「サイレンを気にするぐらい緊急性がないならタクシーで行けや」と今回紹介された通報者の言動に憤る声が散見され、「#めざまし8」がトレンドいりした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/89483044c989ccbfea14d0b4501b611fb112091d