デイリー新潮 11/11(金) 11:00

本田 翼
「#本田翼の演技」がトレンド入り。「#ちむどんどん反省会」に続き、ドラマ批判ハッシュタグはひとつの娯楽コンテンツになってしまったようだ。主演を務める「君の花になる」の演技について、「見てられない」「共感性羞恥が発動する」とさんざんな言われようである。一部には、「脚本のレベルには合っている」「ボーイズグループの演技の粗が目立たないためのキャスティングでは」など、理解を示す意見もある。とはいえ、一番目立つのは本田さんの名前だけに、損しているのは否めない。

 以前から演技力についての指摘は多かったが、主演や準主演のオファーは引きも切らなかった本田さん。「恋仲」や「ラジエーションハウス」シリーズ。「絶対零度」ではベストアクション女優賞の優秀賞を獲得。映画でも「アオハライド」「鋼の錬金術師」など、話題作に名を連ねる。近年では声優として「天気の子」などにも出演。しかし、それでも厳しい評価が下されることはしばしばだ。彼女の登場シーンのたびに現実に引き戻される、といったコメントもよく見られる。

 一方で、CMや雑誌での評価はすこぶる高い。華のあるルックスを、素材の良さそのままに生かす場所だとダントツで光るのだ。スポンサーが多いから、ドラマ主演の話も多いという皮肉な作用も生んでいる。ただ最近のCMでは、歌ったり踊ったりオーバーアクションをさせるものばかり。彼女の演技力を極力感じさせない方向で演出されているのがわかる。

演技以前の問題? 昔から指摘されていた共演者も戸惑うマイペースぶり
 そもそも本田さん、華やかなルックスとは対照的に、オタク気質である。休日は朝から深夜までゲーム三昧といい、実況動画も大好評だ。好きなゲームやマンガとなると、早口ではしゃぐように喋る様子は、まさにオタクの話し方そのもの。そのギャップが人気だが、興味のないことには全く感情が乗らないし、気分の波をどう思われるかも気にしない人でもあるのだろう。

 彼女のマイペースぶりを共演者が暴露した例では、2013年に「ショムニ」メンバーで出演した「ビストロSMAP」がある。江角マキコさんやベッキーさんによると、本田さんは「台本を読まない」「昼休憩では車に戻ってマンガを読んでいる」「スタジオから一番先に帰る」「酔っぱらうと先輩にもタメ口、持ち物も全部忘れる」とのこと。要はオンでもオフでも緊張感がないことをやんわり指摘されていた。別のイベントでは「全員分のNG足しても追いつかない」ほど「毎日かんでる」とチクリ。それでも本田さんは、ふわふわとほほ笑むだけだった。今となっては江角さんもベッキーさんも過去の人だ。本田さんにとっては蚊に刺されたくらいの思い出かもしれない。

 映画「起終点駅 ターミナル」で共演した佐藤浩市さんは、本田さんがヒロインと聞いた時、「やばいな。大丈夫か?」と感じたと明かしていた。最後にフォローはあったものの、場を盛り上げるためのジョークではないことは彼の表情が物語っていた。

 さらにフジテレビが製作に名を連ねている映画「今夜、ロマンス劇場で」の舞台あいさつでは、「ピカチュウに出てきてほしい」とノリノリで発言した本田さん。MCから「他局(のコンテンツ)ですが……」と困惑した声をかけられても慌てるそぶりさえ見せず、「それが何か?」という顔つきで押し通していた。だから思う、本田さんが下手なのは演技というより、周囲とのコミュニケーションなのではないかと。初期のバラエティー番組への出演では、ワンテンポ遅れて笑ったり、かと思えば唐突なツッコミをしたり、面食らう振る舞いが多かったものだ。

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