J1浦和は10日、ポーランド出身のマシエイ・スコルツァ氏が新監督に就任すると発表した。同国出身の指揮官はクラブ初となる。

 スコルツァ氏はクラブを通じてコメントを発表した。

 「浦和レッズは、非常に有名かつ、多くの熱烈なファン・サポーターがいるクラブです。また、最近の浦和レッズを観ても、クラブとして安定した組織であり、無限の可能性を秘めていることが分かりました。私は、新シーズンへむけてのクラブの野望(ACLで優勝し、J1リーグでも優勝争いをする)に非常に魅力を感じました。それが、今回の浦和レッズとしての監督職のオファーを引き受けた理由であり、必ずその目標を達成できると信じています」

 また、土田尚史スポーツダイレクターがコメントを発表した。

 「この3年で成長してきたチームに、さらに攻撃力、機動力、アグレッシブな守備力を上積みし、浦和レッズを毎シーズン、リーグ優勝争いをするチームとするために、このたびマシエイ スコルツァ氏を監督職へ招聘することとしました。素晴らしい過去の経歴(戦績)だけではなく、人間性や選手マネジメント能力に長け、監督としてチームを大きく成長させることが期待できる人材です。新監督と共に、クラブ一丸となり闘ってまいります」

 50歳のスコルツァ氏は、1994年にポーランドのレギア・ワルシャワユース監督として指導者のキャリアを開始した。その後、母国の複数クラブを指揮。ヴィスワ・クラクフで2度(07―08、08―09年)、レフ・ポズナンで2度(14―15、21―22年)で2度、ポーランド1部リーグを制覇した。

 18―20年にはUAE(アラブ首長国連邦)のU―23代表を指揮。昨年からレフ・ポズナンの監督に再び就任し、21―22年シーズンでリーグ優勝を飾った。だが、今年6月に個人的理由で同クラブを退任していた。

 浦和はスペイン出身のリカルド・ロドリゲス監督が21年から指揮し、同年は天皇杯で優勝した。今季はACLで決勝進出した一方で、リーグ戦は9位。ルヴァン杯、天皇杯も逃して国内主要タイトルは無冠に終わり、同監督の今季限りでの退任を発表していた。

報知新聞社

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