0001ネギうどん ★
2022/11/10(木) 13:51:04.89ID:2BPjRdYi9ダルビッシュ有(日本ハム/現・パドレス)
なんと言っても一番はダルビッシュ有です。僕より5歳年下なのですが、彼の専属捕手を務めたこともあり、多くのことを教えてもらった投手です。
日本ハム時代のダルビッシュは、5年連続防御率1点台とまさに「無双」状態でした。多彩な球種を操るダルビッシュですが、一番いいボールはやはりフォーシーム(ストレート)です。196センチの長身から打者に向かってくるような投球フォームは迫力があり、いきなり腕が出てくる感じだったので、打者は対応するのに相当苦労したと思います。しかも球速は150キロを超えていましたからね。
とはいえ、自ら「変化球投手」と言っていたように、変化球に対するこだわりは特別なものがありました。「もっといいスライダーが投げられるんじゃないか」「もっといいツーシームを投げられるんじゃないか」と。そういう探究心こそがダルビッシュの最大の"武器"ではないでしょうか。
探究心があるうえ、指先が器用で繊細ですから、すぐに自分のものにしてしまう。僕が出していたサインは6、7種類でしたが、同じフォークであってもスプリット系にしてみたり、シンカー系にしてみたり、スピードや変化量にアクセントをつけて投げ分けてきます。「走者がいない時はいいけど、走者がいる時はサインどおりに投げてくれよ」と言ったものです(笑)。
それにウエイトトレーニングをとり入れて体を大きくし、食事面にも注意を払っていました。マウンドで見せるパフォーマンスもさることながら、そこに至るまでの準備がすごかった。目指している景色は、僕らの遥か上をいっていましたね。
デニス・サファテ(元ソフトバンクなど)
ダルビッシュ有に続く2人目は、デニス・サファテです。彼は1981年4月9日生まれ、僕は1981年4月11日生まれ。生年月日も近く、同じ2014年にソフトバンクに移籍したこともあって、親しくさせてもらいました。
サファテもダルビッシュ同様、ストレートがすばらしい投手でした。打者はストレートとわかっていても空振りする。なぜなら身長193センチが投げ下ろすため角度があり、打者としてはミートポイントの接点が少ないからです。最速159キロとスピードもあって、高めのボール球にもつい手が出てしまう。
ストレートのほかにもフォークやカーブもありましたが、マスクを被っていて「ストレートだけでも打たれない」と感じました。クレバーな投手で、日本人の打者には角度のあるストレートが有効と判断して、意識的に高い位置から投げていましたね。
サファテは「日本に来てから成長した」と語っていましたが、2017年にマークした54セーブはいまだ破られぬ日本記録。クローザーとしての能力は異次元でした。
千賀滉大(ソフトバンク)
千賀は2010年に育成ドラフト4位で入団。2013年に51試合で17ホールドを挙げ、頭角を現しました。僕はその翌年にソフトバンクに移籍してきたのですが、2015年あたりから先発に転向し、いわば発展途上から超一流にのし上がっていく過程でバッテリーを組ませてもらいました。
千賀と言えば代名詞の「お化けフォーク」が有名ですが、当初は捕手泣かせのボールでした。今でこそしっかりコントロールできていますが、かつてはどう変化するのかわからない球で、それでいて落差がすごい。だからフォークのサインを出す時は、全球ブロッキングの体勢をとる必要がありました。彼のおかげでブロッキングの技術は磨かれたと思います(笑)。
ストレートは160キロを超え、パワー型のイメージがありますが、千賀もダルビッシュのように指先が器用な投手で、スライダーやカットボールの"曲げ球"も得意で、打者にとってはものすごく厄介なボールになっていると思います。
また千賀は7年連続2ケタ勝利を挙げ、しかもすべて貯金5以上。これはヴィクトル・スタルヒン(巨人など)、別所毅彦さん(南海→巨人)、稲尾和久さん(西鉄)以来、史上4人目の記録だそうです。まさに正真正銘の大エースです。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/8e87e0987a244bd49826217808fa50b604f18c12?page=3