2022年11月2日 15時17分スポーツ報知 # 芸能# 将棋・囲碁

西山朋佳女流二冠に先勝した里見香奈倉敷藤花(カメラ・筒井政也)

 女流将棋の第30期倉敷藤花戦三番勝負の第1局が2日、関西将棋会館で指され、里見香奈倉敷藤花=白玲、清麗、女流王座、女流王位=が挑戦者の西山朋佳女流二冠=女王、女流王将=を後手番の104手で破り、8連覇に王手をかけた。

 両者のタイトル戦は今シリーズが11度目(過去は里見4勝、西山6勝)で今期5度目。女流王位、女王(マイナビ女子オープン)はともに防衛し、白玲は里見が、女流王将は西山がそれぞれライバルから奪取した。

 里見の五冠死守、西山の三冠がかかるシリーズは、振り駒の結果、西山が先手に。相振り飛車で始まり、午後からの激しい攻め合いで里見が抜け出した。里見は「終始こちらから動いていく展開。あまり成算があったわけではなく、ゆっくり目に局面を動かしていくべきだったかな。全体的に攻めていったが、善悪はちょっと分からず、終盤がちょっと難しかった」と悩みながらの指し回しでも、しっかり勝ち切った。

 一方、西山は時間に余裕はあったが持ち駒不足で苦しんだ。「攻められる展開から、攻め合いに切り替えだんですが、その辺りで判断を誤ったかなと思います」と話した。

 第2局は26日に岡山県倉敷市の「倉敷市芸文館」で公開対局で指される。里見は「次は先後が決まっているので、しっかり準備をしたい。公開対局なので楽しみ。自分の力を出し切れるようにしたい」と抱負を語った。西山は「少し日が開くので、しっかり準備して挑めたら」と逆襲を期した。西山がタイに持ち込めば、翌27日に同館で決定局が行われる。

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