大ヒットした新海誠監督によるアニメーション映画『君の名は。』(2016)がハリウッドで実写化されると発表されたのは、2017年のこと。その後、実写化はどうなったのだろうか。

 本作は、東京で暮らす高校生・瀧と田舎で暮らす高校生・三葉が、ある日突然夢の中で入れ替わっていることに気づくことから物語が展開する。アニメーションならではの空や街の描写、劇中に流れるRADWIMPSの美しい楽曲の数々が口コミで話題を呼び、興行収入は250億3,000万円という数字を叩き出した。

 実写化については、2017年9月に東宝が発表。米パラマウント・ピクチャーズと映画『スター・ウォーズ』シリーズを手掛けるJ・J・エイブラムスの制作会社バッド・ロボットが実写映画化権を獲得し、脚本は『メッセージ』(2017)で第89回アカデミー賞脚色賞にノミネートされたエリック・ハイセラーが手掛けるとしていた。

 2019年2月には、『(500)日のサマー』『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブが監督を務めると発表していたが、その後離脱。2020年9月に『ミナリ』(2020)で注目を浴びるリー・アイザック・チョンが監督に就任するも、2021年7月に降板がDeadlineで報じられた。同時点で、米パラマウント・ピクチャーズは代役探しに奔走しており、何人かの候補者にも接触済みだと伝えられていたが、新監督はいまだ発表されていない。

 2019年に発表されたストーリーは、田舎に住むネイティブアメリカンの少女とシカゴに住む少年が、お互いの体が入れ替わる不思議な現象を体験することから物語が始まり、来るべき災害を予知した二人は、その命を救おうと相手に会いに行くというもの。この発表通りの物語になるのか、日本中を熱狂させた『君の名は。』がハリウッドでどのように実現されるのか、続報を楽しみに待ちたい。

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