10/11(火) 19:20配信
KAI-YOU.net

ホロライブの人気VTuberが次々に、AIイラストのファンアート投稿について警告「頼むから自分でかいてくれ」

バーチャルYouTuber(VTuber)グループ・ホロライブの夏色まつりさんが、画像生成AIで生成したファンアートに関する注意喚起を10月11日(火)にTwitterで行った。

夏色まつりさんは「ファンアート頼むから自分でかいてくれ;;最近のAIクオリティ高すぎて気づけなかったので・・・AIイラストはファンアートとか自作発言はしないようにお願いします。」とツイート。

同ツイートは執筆現在、リツイート数5000、いいね数1万を突破。それもあってか同日「AIイラスト」がトレンド入りするほどの話題となっている。
夏色まつり「AIであると明記しない、自作発言が問題」

その後、夏色まつりさんは、該当ツイートを引用する形でAIイラストに対する自らの見解を補足。

私的利用の範疇や「夏色まつりイメージで制作」することは問題ないとしつつ、「AIということを明記しない、ファンアートタグをつける、自作発言をするっていうのが問題」であるとした。

その上で、「難しい問題ではあるかもですがまつりす(筆者注:夏色まつりさんのファン)の中ではそういう認識でお願いします」と、改めてファンに呼びかけている。
小鳥遊キアラ、森カリオペも専用ハッシュタグを使用禁止に

「Midjourney」「Stable Diffusion」「NovelAI Diffusion」……AIによる画像生成サービスが一大ブームとなっている昨今。AIイラストに言及したホロライブ所属タレントは夏色まつりさんだけではない。

ホロライブEnglish(ホロライブEN)の小鳥遊キアラ(Takanashi Kiara)さん、森カリオペ(Mori Calliope)さんは、画像生成AIで生成したファンアートについて、自身のファンアート専用ハッシュタグを使用しないように呼びかけている。

中でも小鳥遊キアラさんは、Twitterユーザーとのやりとりの中で、「人間が私のキャラクターデザインを参考にして、何年も練習して身につけた技術でゼロから何かを描くのと、コンピュータがアーティストの許可なく既存の無関係なアートをランダムに組み合わせるのとは、同じだって言いたい……????」と発言している。

白上フブキ、博衣こよりらもAIファンアートに言及

夏色まつりさんに続いて白上フブキさん、常闇トワさん、博衣こよりさんといった日本のホロライブ所属タレントも本件について言及。

画像生成AIで生成したファンアートについて、白上フブキさんは「AIで作りました」の記載を必須に。常闇トワさんは専用ハッシュタグ「#TOWART」への投稿を控えてほしい旨を呼びかけた。

博衣こよりさんは、専用ハッシュタグ「#こよりすけっち」は使用しない、または必ずAIイラストだと明記してほしいとしている。

AIイラストは、サービスの利用規約によって商業含めその他の利用が制限されているため、AIで生成されたイラストと知らずにVTuberが利用した場合、意図せず利用規約に違反することも考えられる。

なお、同人作品の通販を行なっているFANZAは、AIで生成した作品に対して、キーワードタグの付与などを義務化する方針をユーザーに通達している。
VTuberブームと密接な2次創作

Twitter上で見かける機会も多いVTuberのファンアート。

VTuberカルチャーでは、視聴者がSNSに投稿したファンアートを、配信者自身がサムネイルなどで使用するという独自の文化が形成されている。

視聴者側は観ているVTuberにファンアートを使用してもらえる、VTuber側は無償でファンアートを動画活動に使用できるというwin-winの関係が築かれている。

切り抜き動画を含めて、これら2次創作文化は昨今のVTuberブームを語る上で切っても切り離せない関係にある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c1e0dd62fc7dd36c468168fcb4fae582ec34ce3