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今季62本塁打でア・リーグ新記録を打ち立てたヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

ボンズ73発は正当なHR記録か ジャッジ62発でコミッショナー見解「我々の立場は…」
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マンフレッド氏、ジャッジは「歴史的パフォーマンス」

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手はメジャー5年目のシーズンを終了。今季も二刀流で活躍し、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手とのMVPレースの行方も注目される。そんな中、MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは米スポーツ番組でジャッジに言及。今季62本塁打でア・リーグ新記録を打ち立てたが、筋力増強剤ステロイドを使用したバリー・ボンズが2001年に記録した73本塁打と「どちらが正当な記録か?」という米ファンの議論に見解を示している。

 年間61本塁打を放ったロジャー・マリスのア・リーグ記録を破ったジャッジ。米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のスポーツ番組「ザ・カートンショー」に出演したマンフレッド氏は、司会のクレイグ・カートン氏からこんな質問を受けた。

「今季の大きな話題の1つはアーロン・ジャッジによるマリスの記録超えでした。これは球界にとっても素晴らしいことでした。しかし、馬鹿げていると思われる議論が存在します。『ホームラン記録はどれなんだ?』というものです。ボンズの73本か、アーロン・ジャッジの62本なのか?」

 ステロイド使用で物議を醸したボンズではなく、ジャッジの62発を正当な記録と認めるべきという一部ファンの主張に対し、マンフレッド氏は立場を明確にした。

「常に我々の立場は、記録に記されているものが記録というもの。起きてしまった事象を変えることはできない。なかったものにはできない」

 ボンズの本塁打記録は覆るものではないとマンフレッド氏は主張。「長い野球の歴史の中で起きた成績に対する敬意とともにこう考えたい。時代によって様々な事象が起こる。ボールも違えば、マウンドの高さだって異なる。ファンがそれぞれ判断すればいいこと」と話した。一方でジャッジの躍動について「間違いなく歴史的なパフォーマンス」と絶賛していた。