2022/10/09

ちょうど40年前の1982(昭和57)年。現在も続く金曜深夜の人気バラエティ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)の放送がスタートしました。当時は深夜0時10分からの放送だったので、厳密には10月10日(土曜)の放送開始となります。

タモリさんはこの週の月曜正午より、同じく長寿番組となった『森田一義アワー 笑っていいとも!』の放送をスタートしており、多くの視聴者に愛される昼の顔と、個人的な趣味嗜好を優先させた夜の顔と両極端な芸風を披露し続けました。

一言で番組コンセプトを説明することは非常に困難ですが、当時の新聞テレビ欄の新番組紹介記事には「司会のタモリが町の話題や評判の人物をレポートするほか、ショート・ドラマや音楽パロディーで構成するトーク・バラエティーショー」と説明されていました。ちなみに第1回放送分のタイトルは「女子大生のお尻」となっています。

毎回どこかの路上等でタモリさん本人が「毎度おなじみ、流浪の番組・タモリ倶楽部でございます」と冒頭で挨拶している通り、専用スタジオやセットが用意されるわけでもなく、人気番組に成長させてゴールデンタイムに進出~なんて野望を微塵も感じさせない番組作りが貫かれています。
その肩の力が抜けきったユルさこそが人気の秘訣なのかも知れません。まさに副タイトル「FOR THE SOPHISTICATE PEOPLE(洗練された人々のために)」の通りです。

オープニングで流れる、ロイヤル・ティーンズの楽曲『ショート・ショート』に乗せ、美女とおぼしき(※顔は見えないのでわかりません)女性がお尻をフリフリするオープニングも番組名物。
2009年に番組の「ハイサワーの倉庫飲み」なる企画で取り上げられた博水社では以来、タモリ倶楽部と同じく「美尻」に特化したカレンダーを制作し続け、これも大人気となっています。
 
 参照 : 昭和57年10月9日付の読売新聞朝刊 

 文 / 高木圭介

https://kaigoshoku.mynavi.jp/contents/kaigonomirailab/news/today/20221009_00/