(セ・リーグ、DeNA1-0巨人、24回戦、DeNA13勝10敗1分、1日、横浜)決着か、踏ん張るか。徳俵に足をかけていた巨人ナインが、レギュラーシーズン142試合目で力尽きた。落とせばクライマックスシリーズ(CS)への道が絶たれる勝負に敗れ、2017年以来5年ぶりのBクラスとなる4位が決まった。

自身の政権下で初めてCS進出を逃した原監督は「一言で言うと悔しい。(投打が)うまくかみ合わなかった。非常に苦しいシーズンだった」と声を振り絞った。

指揮官は巨人と中日が同率首位で最終戦を迎えた1994年の「10・8決戦」を思い返し、正念場を迎えていた。攻めの一手を打ち続けたが、打線が3安打と沈黙。今季11度目の零敗を喫した。

先発の戸郷は一回に四苦八苦した。ボールが先行し、要した球数は35球。制球が甘くなったところで、佐野に決勝点となる先制ソロを許した。

リーグトップタイの13勝目に王手をかけていた戸郷だったが、原監督は1点を追う六回の攻撃で代打を送った。5回1失点で8敗目を喫した右腕は「良い流れをもたらしたかったけど申し訳ない」と唇をかんだ。

八回から4番手で登板した高梨が無死満塁のピンチを招くと、原監督はドラフト1位・大勢(関西国際大)にスイッチ。守護神は早めの出番にも動じず、3者連続三振で執念を示した。

坂本ら主力の離脱やコロナの集団感染に苦しんだシーズン。「とにかく悔しい」。指揮官は同じ言葉を繰り返した。(鈴木智紘)

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