「自己肯定感を日本人は誤解している」 鴻上尚史×藤原しおりが語る、自分に寄り添うこと
2022年09月28日 12:00 J-WAVE NEWS
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「寄り添うこと」について、作家、演出家、映画監督の鴻上尚史さんと、藤原しおりが語り合った。鴻上さんが登場したのは、J-WAVEの番組『HITACHI BUTSURYU TOMOLAB. ~TOMORROW LABORATORY』。オンエアは9月17日(土)。

同番組はラジオを「ラボ」に見立て、藤原しおりがチーフとしてお届けしている。「SDGs」「環境問題」などの社会問題を「私たちそれぞれの身近にある困りごと」にかみ砕き、未来を明るくするヒントを研究。知識やアイデア、行動力を持って人生を切り拓いてきた有識者をラボの仲間「フェロー」として迎えて、解決へのアクションへと結ぶ“ハブ”を目指す。

◆イギリスの演劇学校で体験した「抱き合う授業」

(※中略)

◆シンパシーとエンパシーの違い

(※中略)

◆自己肯定感は「生きていていいと思うこと」

続いて2人は「自分に寄り添う」をテーマにトークを繰り広げた。

鴻上:「自分に寄り添う」とは、自分を認めるということなんじゃない? よく自分のことを大嫌いだという人がいるけど、別に大好きにならなくてもいいから「いまの自分はこういう自分なんだ」という。残念なところもあるし、自分でちょっと「いいな」と思うところもある。そういう風にいまの自分自身の在り方を認めることが、自分と付き合っていくうえで大事なことで、それができればラクになるんじゃないかな。

藤原:「大好きにならなくてもいい」がポイントですよね。いま「自己肯定感」という言葉がよく使われます。どこかそれがプレッシャーになっているというか、好きにならないといけないと感じてしまう。

鴻上:自己肯定感を日本人は誤解していて。「生きていていいと思うこと」が自己肯定感だからね。自分のことが好きだとか、自分のことをポジティブに大絶賛するというのは自己肯定感ではなくて、「自分は生きていていいと思える」というレベルなんだけどね。

藤原:そこを誤解していますね。日本人にとっては「自分に寄り添うってなんだ?」って今の時代になって一番混乱していると思うんです。

鴻上:これは日本人だけじゃないんです。たとえばアメリカ人だったら、常に快活でエネルギッシュでスマートというイメージがあって、それをキープすることがみんなしんどくなってきているんです。「そんなに常に前向きでエネルギッシュなわけないじゃん」みたいな。

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)