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2022年9月21日 8:00

松田優作を“デジタルヒューマン”として復活させるプロジェクトのショートムービーがYouTubeで公開された。

東映ツークン研究所では、新たな映像表現を目指して2019年からデジタルヒューマンの技術開発を遂行。ショートムービーの“主演”には、映画「蘇える金狼」「ブラック・レイン」やドラマ「探偵物語」など数々のヒット作を残し、1989年に死去した松田が選ばれた。

顔の復元には複数人の超高精細3DCGデータをもとに機械学習で生成した顔モデルを利用。表情の動きには、トラッキング技術で松田のボディダブル(代役)の表情を解析し、アニメーションが付けられた。また声の復元に関しては、AIによる音声復元およびAI音声ディレクション全般を、ゲームなどの開発を行うクリエイティブ企業ORENDA WORLDが担当。音声合成分野でよく知られる名古屋大学発の企業TARVOのAI音声変換技術「Suara」を使用して復元に挑んだ。

ショートムービーは、松田が夜のトンネル内を車で運転する姿、彼が触れたことのないはずの現代のスマートフォンを使った通話姿、昭和を感じさせるようなジッポーで煙草に火を点ける姿などが映し出され、現代と過去が融合された内容となっている。監修を担当した松田美由紀は「青いライト、煙草の香り。俳優、松田優作の短編映画ができあがりました!」と報告し、「どんどん顔に魂が吹き込まれていくから不思議。ぜひ現代の優作に会ってみてね」と呼びかけた。東映ツークン研究所の公式サイトでは、東京藝術大学大学院映像研究科教授の岡本美津子と、今回のプロジェクトのプロデューサー・美濃一彦の対談記事が公開中だ。

続きはソースをご覧下さい

松田優作デジタルヒューマンショートムービー
https://youtu.be/F6hQxYoJ-B4

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