東スポWeb 9/13(火) 15:42

 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)によるサッカー界へのただならぬ影響力が指摘される中、王国ブラジルでも〝ズブズブの関係〟が築かれていたことが注目を集めている。

 旧統一教会は国際サッカー連盟(FIFA)や韓国など各国のサッカー界に食い込んでいたことが明らかになっているが、英紙「フィナンシャルタイムズ」は「教会はブラジルのサッカークラブからカリフォルニアのチンチラ牧場に至るまで、数十億ドル(数千億円)規模の広大なビジネス帝国を築いてきた」と報じ、ブラジルサッカー界との蜜月関係を指摘した。

 旧統一教会の米国における信者向けの公式サイトでは「文鮮明とブラジルサッカーの関係」と同国との密接な関係が紹介されている。

「世界平和統一家庭連合の会長である文鮮明牧師にとって、サッカーは平和の代名詞でした。2002年に発足した国際クラブサッカー連盟がピースカップを開催したのは無駄ではなかった。『サッカーの帝王』として知られるペレは、ピースカップの名誉大使でした。ペレは、文鮮明師を『精神的な父』と見なしていました」と紹介。

 実際に文氏が2012年に死去した際には機関紙でこう伝えられている。「ブラジルのサッカーの英雄であるペレ氏がこのほど、文鮮明師の聖和(逝去)に対し、以下のような弔電を送りました」。ペレ氏が送った弔電の内容は「文鮮明総裁の逝去の知らせを受け、謹んで深く哀悼の意を表します。韓国にて文総裁にお会いし、総裁が率いる平和運動(統一運動)に出会う機会を得ました。文総裁は私に、『サッカーは世界で最も大きな組織であり、平和のメッセージを伝播する重要な手段であるので、あなたは重大な責任を担っている』と言われました。文総裁が平和をもたらすために尽力されたように、文総裁に協力する方々や追随する方々が平和のために働き続けることを願います」。

 ペレ氏が文氏を〝崇拝〟する様子を伝えている。

 蜜月関係はペレ氏だけではなく「文鮮明師を父親のように尊敬するサッカー界の偉大なアイコンはペレだけではない。ブラジルサッカー連盟の会長に選出されたマルコポーロ・デルネロも、文鮮明牧師を父親のような存在と見なしている。デルネロは文師から『頭がよく、ブラジルの大統領になれる』と称賛されました。ブラジルでは、サッカーと政治が密接に関係しています」と同サイトは紹介。旧統一教会とサッカー界の〝つながり〟はどこまで深いのだろうか。

東京スポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/770d6018a64c87b4e5eab080c7d899f0d1dd4885