2004年に天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念の「秋の古馬王道」を3連勝し、同年、サンデーサイレンス産駒として初の年度代表馬に輝いたゼンノロブロイ(牡22、父サンデーサイレンス、母ローミンレイチェル)が2日、繋養(けいよう)先の村上欽哉牧場(北海道新冠町)で天寿を全うした。死因は「加齢による心不全」で、いわゆる「老衰」の一種。同日、オーナサイドの関係者が明らかにした。

 8月に入ってから腰が悪いような歩様を示していた。馬は通常立ったまま寝るが1日晩は横になって寝始め、2日朝に起き上がることが出来ず、眠るように心停止を迎えたという。

 同馬は2003~05年に美浦・藤沢和厩舎で現役生活を送り、通算20戦7勝(うち海外1戦0勝)。04年秋のG13連勝のほか03年の青葉賞、神戸新聞杯とあわせて重賞5勝。04年有馬記念の勝ち時計2分29秒5はレースレコードとしていまだ破られていない。

 引退後は06年から種牡馬入り。初年度に216頭を種付けし、07年オークスをアパパネと同着で制したサンテミリオンを筆頭にペルーサ、ナムラビクターら、適正の幅広い個性派を多く送り出した。21年に種付けした2頭を最後に種牡馬を引退。現2歳ゼンノアマテラス(牝2歳、母Eden’s Causeway、栗東・武幸)がラストクロップになる。
中日スポーツ

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