平野綾がジブリ曲に初挑戦、クラシックコンサート『はるかそよかの音楽に恋して』では「オリジナルの歌の雰囲気をまとって歌いたい」
2022.8.26 SPICE
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平野綾 撮影=福家信哉
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11月23日(水・祝)に大阪のサンケイホールブリーゼにて、『はるかそよかの音楽に恋してmeets平野綾』が開催される。同コンサートは、姉妹音楽家の林はるか(チェロ)、林そよか(ピアノ)がゲストボーカルを迎えておこなうシリーズ。2月にひらかれた第1弾では、元宝塚歌劇団月組トップスターの龍真咲とコラボをして話題に。その好評を受けて、第2弾が開催されることになった。情報が解禁され最速先行が開始された8月25日(木)に、平野綾の取材会が実施された。

(※中略)

「チェロとピアノで聴きたいこの曲!」と題し、はるかのチェロ、そよかのピアノが堪能できる第1部では、平野がリクエストした、ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」より第二楽章が演奏される。平野は「「悲愴」は登場人物がいるわけではないのに、人間のバックボーンが見えてくるような曲。ノスタルジックだけど、でも悲しいだけではない。過去の出来事を思い出し、悲しいけど良い経験になっている感じがするんです。私は深読みするのが癖で、お芝居のときも台本に書かれていない裏の裏まで考えるタイプ。楽曲も、「こういうストーリーが裏にあればおもしろいんじゃないか」と自分なりに組み立てて歌うことが多いです」と想像をふくらませた。

第2部では、平野が声優をつとめたアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年)のなかで歌った曲「God Knows...」ほか、モーツァルトの妻、コンスタンツェを演じたミュージカル『モーツァルト!』の「ダンスはやめられない」も歌唱する。平野は「3年前にワールドツアーをやったとき、モーツァルトのお墓参りをしたんです。作品のなかでもモーツァルトのお墓のシーンがあったので。まわりに誰もいなかったから、舞台の台詞を言ったりして、最後に「あなたの妻役をやらせていただいてます」と伝えました」と平野流の役作りを振り返った。

また第2部では、スタジオジブリの作品の曲をメドレーで演奏するところも注目。ジブリの曲をコンサートなどで歌うのは初めてという平野は、「ジブリは、曲が流れだした瞬間にジブリと分かる。オリジナルの歌の雰囲気をしっかりまとって歌いたいです」と物語を意識してステージに立つという。また、セレクトした曲については「『ハウルの動く城』(2004年)の「人生のメリーゴーランド」が一番好きなのですが、あの曲はインストなんです。ただ、どうしてもはるかさん、そよかさんのピアノとチェロで聴きたかったので、メドレーのオープニングにしていただきました」と語った。

(※中略)

取材・文=田辺ユウキ 撮影=福家信哉
公演情報
『チェロ&ピアノ&ヴォーカル『はるかそよかの音楽に恋してmeets平野綾』~クラシックからポップスまで~』
【開催日時】2022年11月23日(水・祝)14時開演

(※中略)

プログラム
【演奏第1部(クラシック)】
林はるか(チェロ)林そよか(ピアノ)
「チェロとピアノで聴きたいこの曲!」
●白鳥:サン=サーンス
●妖精の踊り:ポッパー
●ピアノソナタ第8番「悲愴」より第二楽章:ベートーヴェン(平野綾リクエスト曲)
【はるそよ音楽講座~モーツァルト編~】
●アイネ・クライネ・ナハトムジーク
●もしモーツァルトが「紅蓮華(テレビアニメ『鬼滅の刃』のオープニングテーマ)」を作曲したら
●モーツァルト・オペラメドレー
【音楽トーク】
林はるか、林そよか、平野綾、MC:関純子(カンテレアナウンサー)
【ピアノ即興演奏コーナー】
林そよか、MC:関純子(カンテレアナウンサー)
●お客さまからのリクエスト曲で創作ストーリーに合わせて即興演奏
●「きらきら星変奏曲 Newバージョン」