日刊スポーツ2022年8月23日7時38分
https://www.nikkansports.com/sports/news/202208230000065.html

選定結果が発表された新たな秩父宮ラグビー場の整備、運営事業者入札で、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で家宅捜索を受けた電通や電通グループが名を連ねたグループ(代表・三菱地所)は落選した。有力視する声もあったが、総合評価方式で最下位の3位となった。

明治神宮外苑地区の再開発では、汚職事件で逮捕された大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者の影もちらついていた。関係者によると、新秩父宮の事業参入を狙って水面下で売り込みに動いたという。あるラグビー関係者は「高橋容疑者は何年も前から新秩父宮を狙い、接触を図ろうとしてきた」と打ち明ける。

今回の入札は外部有識者が技術面を採点し、入札金額による価格評価点を加え選考。鹿島が代表のグループが他の2グループを圧倒した。日本スポーツ振興センターは高橋容疑者に関し「コメントできない」と述べた。(共同)